トヨタのハイブリッドカー、プリウスの販売が好調だ。日本自動車販売協会連合会によれば、2016年上半期のプリウスの販売台数は14万2562台に達し、前年同期比で99.7%増と大幅な伸びを示した。上半期の販売台数で10万台を超えたのはプリウスだったことからも、いかにプリウスが日本で人気かがよく分かる。(イメージ写真提供:(C)teddyleung/123RF.COM)

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 トヨタのハイブリッドカー、プリウスの販売が好調だ。日本自動車販売協会連合会によれば、2016年上半期のプリウスの販売台数は14万2562台に達し、前年同期比で99.7%増と大幅な伸びを示した。上半期の販売台数で10万台を超えたのはプリウスだったことからも、いかにプリウスが日本で人気かがよく分かる。

 中国メディアの今日頭条は20日、プリウスは日本で大人気なのに、中国であまり人気がない理由がよく分からないと主張する記事を掲載した。

 記事は、日本国内でプリウスは非常に人気のある車種だと伝えつつ、その証拠として16年上半期の販売データを紹介。さらに、日本でプリウスが売れる理由として「日本人は環境保護意識が高く、省エネという概念が社会の隅々にまで浸透しているため」ではないかと考察した。

 さらに、ハイブリッドカーとしての燃費性能の高さや、トヨタの「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」と呼ばれる車作りの方針がもたらす安全性能の高さも、日本人消費者がプリウスを選択する理由の1つとなっているのではないかと論じた。

 中国では近年、燃費性能や安全性を高く評価し、日系車を購入する消費者が増えている。燃費性能、安全性のいずれにおいても、プリウスは申し分ない存在であるはずだが、日本のようにプリウス人気に火がつかない理由について、記事には中国のネットユーザーから「プリウスは価格が高くて手が出ない」、「もっと安くしてくれたらすぐにでも欲しい」といったコメントが寄せられていた。また、中国でのプリウスの価格は約23万元(約370万円)ほどだが、「18万元(約290万円)くらいだったら是非欲しい」といった意見もあり、中国ではプリウスの性能を高く評価しつつも、価格がネックとなって購入できない消費者が多いであろうことが見て取れた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)teddyleung/123RF.COM)