錦織圭は、五輪テニス競技で96年ぶりに日本にメダルをもたらした(2014年9月撮影)

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リオデジャネイロ五輪のテニス男子でスペインのラファエル・ナダルに勝利し、日本の錦織圭が銅メダルを獲得したが、試合中に起きた「ある場面」をめぐって、「宮本武蔵」を想起する人がツイッター上で続出している。

2016年8月15日未明(日本時間)に行われた3位決定戦。錦織は第1セットを6-2で取ったが、第2セットは5-2から逆転され6-7で落とす。試合は3セットマッチで、このまま勢いに乗って勝利したいナダルだったが、第3セット開始前、錦織は約12分間の「トイレットブレーク」で試合を中断した。

「どうなっているんだ」と試合中に抗議

トイレットブレークは両選手が一緒にとったのだが、いち早くナダルが戻ったのに対し、錦織が戻らず、ナダルのいら立ちが募った。「12分間も試合が中断して、どうなっているんだと審判に尋ねた」とナダルは試合後に語った。中継でも審判に抗議している様子が映されていた。

トイレットブレークは競技規則に認められているルールで、3セットマッチシングルでは試合中に一回取ることができる。時間は、審判が理に適っていると判断できる範囲内とされており、錦織のトイレットブレークもルール上は問題ないと判断された。

その後、最終第3セットは、第4ゲームで錦織がブレークに成功し、自身のサービスゲームは確実にキープ。6-3で取って試合に勝利し、銅メダルを獲得した。

結果的にナダルの苛立ちを募らせたこのトイレットブレークに、剣豪・宮本武蔵が佐々木小次郎との巌流島決闘で、わざと約2時間遅れて到着したとされる逸話と重ねる声がツイッター上では続出。コピーライターの糸井重里氏も

「原因は知らないのだけれど、雪崩(編注:ナダルと思われる)が苛立ちつつ待つコートへの錦織の登場は、 巌流島の宮本武蔵のようだったな」

とツイート。一般ユーザーからも

「錦織の宮本武蔵戦術が完全にハマった」
「3セット目の前に錦織君が遅れて出てきた時は巌流島の宮本武蔵みたいだった」
「トイレブレイクで錦織、宮本武蔵の如く遅れて、苛立つナダルは佐々木小次郎か」
「巌流島での宮本武蔵を意識したか?」

といった声が出た。

中には、オリンピックの「五輪」と、宮本武蔵の著書「五輪書」をかけた

「錦織君、宮本武蔵の『五輪書』をオリンピックの必勝マニュアルだと思って実践した説」

というツイートも。

錦織「あれを続けられたら、ファイナルもまずいかなと」

本当に錦織があえてナダルを長時間待たせたのかは不明だが、試合後、「トイレットブレークもあったがどう立て直したか」という報道陣からの質問に対し、「ナダルにあれ(第2セットのプレー)を続けられたら、ファイナルセットもまずいかなというのは、頭の中にあった」と語っており、トイレットブレークが流れを取り戻す一つのきっかけになったようにも取れる。

ナダルは「100%の力が出せる状況だったとしても、錦織に勝つのはすごく難しいこと。4位という結果に満足している」と話しており、試合結果を受け入れている。

一方で、ツイッター上では「トイレの場所が遠いって話もあるし、真相気になる」といった声も出ている。