25日、TBS「NEWS23」では「”あの夏”から10年 斎藤佑樹 苦しい胸の内語る」と題し、北海道日本ハムファイターズ斎藤佑樹に行ったインタビューの模様を放送した。

2006年、夏の甲子園で優勝している斎藤は、早稲田大学に進んだ後プロの世界に入るも、1年目の6勝をピークに以後不本意な成績が続き、かつての輝きを取り戻せずにいる。

「辞めた方がいいと思う。辞めた方が楽だと思う」と苦笑いを浮かべる斎藤だが、「なんか自分の中で諦められないものがあったりとか。諦めたら本当にそこで終わり。そこで我慢できなかったら野球辞めてからも駄目になる気がする」と淡々と話す。

「よく分かってない人は言うんですけど、過去の栄光にとか、今までのことは忘れろって言うんですけど、そこじゃないんです、僕が戦っているのは」という斎藤は「今、自分がしていることと、自分がしたいことのギャップで苦しんでいる」という。その上で「2年目の開幕投手で投げた年にうまくいき過ぎちゃったんで、そこで焦りました」と振り返ると、これをきっかけにフォームを崩し肩の負傷に繋がったと説明した。

また番組のスタッフから「自暴自棄になったことは?」と訊かれると「それはしょっちゅうありますね」と笑った斎藤。「自分が思い描いたボールが投げれなくて簡単に打たれるのは楽しくない。大学の時もそんなに自分が思い描いたボールがいってたわけではないですし、たまたま抑えられてはいましたけど大学の時もそんなに楽しいと思って野球はやってなかった」と本音も。

「明るくいきたい。あの人いつも楽しそうだなという雰囲気でいたいです。(楽しいと思えたのは)甲子園までですね」と話すと、自身のプレーについても「あの頃の自分と比較はしないんですけど、でも骨格、身長、体重もほぼ一緒だし、同じ自分がやってることなので一番の参考になる。そろそろ昔のことにこだわらなくても良くなった」と明かした斎藤は「野球楽しいっていう感覚が野球を終わるまでに一回は感じたい」と話した。