3日深夜放送、フジテレビ「村上信五とスポーツの神様たち」では女子プロレスラー・神取忍がゲスト出演。あまり知られていないという柔道家時代について語った。

「昨日も試合があった」という神取は今年51歳、レスラー生活は29年になる。数々の難敵を投げとばし関節を極め続けてきたその無骨なファイトスタイルのベースとなっているのは柔道だ。

しかし、柔道全日本3連覇という実績を持ちながらも、神取が柔道を始めたのはなんと15歳から。当の本人も「実質、柔道は足掛け6年くらいしかやっていない。(他の柔道家から見れば)嫌なヤツ」と大笑い。当時は柔道が五輪種目になるタイミングだったが、神取は五輪を目指すこともなくプロレスに転向している。

その理由を改めて訊かれるや、神取は「4年待つんだよ」と呆れ顔。「ソウル五輪が公開種目で次の五輪で正式(種目)ってなった。自分の場合は所属が何もない。町道場から全日本に出て世界選手権に出て。だから柔道部も入ってない。練習方法も独自に考えなきゃいけない。それで4年間はどうなのって・・・」と持論を展開した。

それでも転向したプロレスはプロレスで「正直舐めてた。柔道やってたから」と苦笑いを浮かべた神取は「(柔道は)投げられたら終わりだし技なんて受けてたら負けちゃう。なにやってんのっていう見方だったんですけど、プロレスに入ったら受け身一つから違う」と言葉を続け、柔道とはまた違った世界に没頭した理由を語った。

その他にも、1999年に男女の壁を超えて戦った天龍源一郎とのシングルマッチや35歳の時に出版したセミヌード写真集にも言及した神取。今後の女子プロレス界については「一度盛り上がってるものはもう1回盛り上がると思うので、もう1度盛り上がった女子プロ界を見たい」と期待を寄せた。