「めっちゃくちゃ笑ってるじゃん!」通りの反対側で信号待ちをしている若い男性が、隣の友人に呟く。視線の先にいたのは、ラグビー・日本代表の稲垣啓太(34)。“笑わない男”として一躍名を馳せた、屈強なラガーマンである。猛暑が続く夏の夕方6時過ぎ、高級レストランやオシャレなカフェが軒を連ねるこのエリアは、駅にほど近いということもあり、通行人や交通量も多くひときわ賑やかだ。大通りの喧騒の中、とあるビル前で会話