昭和天皇の時代、お召列車を利用する機会といえば、戦前では「陸軍特別大演習」といった軍事にかかわる地方への移動がほとんどだった。そうした列車の中では、車窓を楽しむといった雰囲気ではなかっただろう。戦後になり、車窓を楽しむ余裕が出てくると、お召列車に乗車中の昭和天皇に車窓風景を楽しんでもらおうと、沿線の立地や景色などを紹介した「鳥瞰図(ちょうかんず)」を、鉄道側で用意するようになった。では、こうした”