完全復活の日は近い!?

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 ベスト盤が25万枚の大ヒット、年末の紅白でも歌手別視聴率でトップ10にランクインした中森明菜(49)。その余勢をかって、1月21日にはニューシングル、28日にはカバーアルバムを発売する。

 そんな明菜は2014年10月からロサンゼルスに滞在していたが、ついに日本に帰ってきたと1月27日発売の『女性自身』(光文社)が報じた。

 記事によれば、高級ホテルのVIP待遇の“おもてなし”で明菜をサポートしていたようだ。そのおかげで、心身ともに回復して、帰国した彼女には笑顔が戻っていた。

 では、このまま歌姫が完全復活を遂げるのか? と言えばそう簡単ではない。明菜をメディアに復活させるには、きわめて繊細な戦略が必要だと芸能プロ関係者は話す。

活動再開で明菜のカリスマ性がなくなる!?

「現在、中森明菜は“復活を待ち望まれているカリスマ歌姫”という存在です。昔からのファンにとって、それはもちろんのこと。ただ、リルタイムで彼女を知らない20代や30代には、なかなか出てこない神秘性が魅力の1つで、活動を再開して精力的に活動を行えば、下手をしたら人気を損ねてしまう。この塩梅が芸能ビジネスの難しいところ」

 安易な露出は、ベスト盤でファンとなった若い人たちを離れさせてしまう、という懸念だ。また、昔からのファンに対しても、気遣いが必要だという。

「明菜の魅力はやはり歌です。そして、独特のかげりがある雰囲気。歌番組に出演するのは問題はないのですが、トーク中心の歌番組やバラエティなど、歌以外のものを求められる番組に頻繁に出る姿を見たら、昔からのファンもどう思うか。上手にいじってもらえるのならいいのですが」(同関係者談)

 もとから中森明菜はバラエティに向いていない気がするが、出演する可能性はあるのだろうか。

「バラエティ番組からはすでに多数のオファーがあるようですよ。ただし、本人も乗り気ではないので今のところ出演の予定はない。ただ、彼女は気まぐれですから、どうなるのか……」(同前)

 今年から歌姫として本格的に活動を開始した明菜。笑顔も戻り、完全復活の兆しも見えている。ただし、これからが一番難しいポイントだ。

「今は自分がファンに待たれている、という感覚があり、彼女も歌うことに躊躇はありません。ただ事務所が戦略を間違えてしまったら、すべては水泡に帰す。繊細なバランス感覚で彼女のメディア露出をコントロールする必要がありますよ」(同関係者談)

 やっと笑顔が戻った明菜。独特のオーラに虜になった人も多いはずだ。完全復活の日が来ることを願う。

(取材・文/タナカアツシ)