By Toni Blay

我が物顔で駐車場を闊歩するトラや闇取引っぽい瞬間など、Googleストリートビューが偶然すさまじい瞬間を捉えることがありますが、今度はGoogleマップの航空写真が殺人現場を捉えているとして話題を呼んでいます。

Daily Dot | Did Google Maps capture a grisly murder?
http://www.dailydot.com/crime/google-maps-view-murder/


これは「Googleマップを見たら我が家の近所で殺人事件が起きていた」というreddit上のスレッドで明らかになったもの。写真は2009年にオランダのアルメレという地域を撮影しています。

A murder near my house on Google Maps, link in comments : WTF
http://www.reddit.com/r/WTF/comments/1c7y2y/a_murder_near_my_house_on_google_maps_link_in/


写真を発見したncavさんがredditにスレッドを立てると殺人事件だと話題になったのですが、それに対し「桟橋で行っているパーティーのバーテーブルからドリンクをたくさんこぼしただけじゃないか」という声も。


しかし、マップをズームしてみると、2人の人間が引きずっているのが人間というよりも動物の死体に近いことがわかります。引きずった跡が2本あることからも、1体はすでに湖に投げ出された後なのかもしれませんが、「白昼堂々殺人事件が起こった」わけではない、とDaily Dotは見ています。


なお、実際にGoogle Earthなどが犯罪解決のカギとなった殺人事件も存在します。

◆01:コウラ夫妻殺害事件


2010年に起こったKoula夫妻殺人事件では、第1発見者である息子のEricさんが殺人罪で起訴・有罪となりました。しかし夫妻の殺害方法はどう見てもプロのものであり、Ericさんが行ったものではない可能性が浮上。近所に脅迫状を受けとった銀行員の家があることからも、犯人がヒットマンを雇ったものの、ターゲットの住所をヒットマンに伝えるときにGoogle Earthで誤ってKoula夫妻の家を指定してしまい、夫妻が殺されたのではないか?という説もあり、支援団体が真相の究明を急いでいます。

◆02:ナンシー・クーパー殺害事件


ナンシー・クーパーさんの夫ブラッド・クーパーは妻のEメールを監視していた痕跡を残しただけでなく、殺害後に死体を遺棄する場所までどれくらい距離があるかということをGoogle Earthで調べていました。容疑者のクーパーには2011年に終身刑が宣告されましたが、2012年に判決に不服があるとして控訴しています。

◆03:Googleストリートビューが犯罪の瞬間を捉える


2008年にオランダで14歳の少年から力ずくで自転車が奪われる事件が発生。その後、自転車は戻ってきませんでしたが、6カ月後に少年がGoogleストリートビューを見ていたところ、自分が自転車に乗っている写真を発見。写真は泥棒に遭う直前に撮られたもので、背後には2人の自転車泥棒が写っていました。Googleの協力のによって再び警察が動くことになり、犯人である双子2人が逮捕されました。

◆04:パトリシア・トンプソン殺害事件


85歳のパトリシア・トンプソンさんはGoogle Earthを使用して犯行を行った強盗の犠牲者となりました。2010年にイギリス当局はGoogle Earthの衛星写真などから証拠を掴み、トンプソンさんを殺害した罪で容疑者のスティーヴン・ホジスンを逮捕。ホジスンは終身刑となりました。

◆05:サントシ・クマリ殺害事件

By ZORIN DENU

インド・パンジャーブ地方で軍のエンジニアをしていたサントシ・クマリさんはKarva Chauthというお祭りのときに屋根の上でパーティーをしていましたが、流れ弾が頭を命中。当局はGoogleマップを使って銃弾の軌道を調べて、ある男の家を特定しました。男は祭りの夜に購入したばかりの銃がちゃんと使えるかどうかテストしていたと供述、過失致死などの罪で起訴されました。



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