中国の北朝鮮支援…「現金提供したことない」=政府関係者
中国政府国務院新聞弁公室(政府報道事務室)は26日、「中国の対外援助白書」の発表にともなう記者会見を行った。同会見中、商務部の傅自応副部長は北朝鮮への支援で「これまで、現金の提供はしてこなかった」と述べた。中国新聞社が報じた。
傅副部長によると、中国と北朝鮮は近隣国であり、往来と伝統的な友好関係の悠久な歴史がある。中国の60年にわたる対外支援の歴史をみても、初めての支援相手国は北朝鮮だという。
これまで中国は工業や農業の分野で北朝鮮を支援してきた。インフラ建設も含まれ、平壌(ピョンヤン)市内の地下鉄建設でも支援した。化学肥料や燃料の提供など、農業生産の改善の分野でも支援した。
しかし、これまでに現金を提供したことはないという。
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◆解説◆ 中国にとって、北朝鮮は「存在してくれないと困る国」だ。仮に北朝鮮がなくなれば、米軍が中朝国境まで進出という軍事的に絶対に許せない事態が生じると考えねばならない。
中国にとって、北朝鮮が米国や韓国を適度に牽制(けんせい)することは好ましいが、現在のように緊張が極端に高まったり、大規模な戦闘が起こることも避けねばならない。緊張感が高まっただけで自国東北部の「カントリー・リスク」が高まり、企業や資本の誘致に悪影響が出る。東北部は発展が遅れており失業率も高い。同地区の経済が浮上しないと、自国内で共産党・政府への批判が高まる可能性もある。
北朝鮮は中国の「足元を見る」形で、自国の思惑に添った行動を繰り返してきた。友好国であるはずの中国に対しても「瀬戸際外交」を繰り返してきたといえる。少なくとも一時は、中国の北朝鮮に対する「いらだち」が相当に高まったとみられる。
ただし2010年ごろからの中国には、「経済面で積極的に北朝鮮を支援して、自国の東北部を含む経済圏に北朝鮮を組み込むことで、北朝鮮が中国に従わざるをえない状況を作る」ことを狙っていると解釈できる動きも目立つようになった。(編集担当:如月隼人)
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