[6.11 W杯A組第1節 韓国 2-1 チェコ]

 韓国代表GKキム・スンギュのスーパーセーブをチェコ代表監督も絶賛したようだ。韓国メディア『ソウル・エコノミック・デイリー』や『聯合ニュース』が伝えている。

 この試合の後半37分、1点リードの韓国はロングスローのピンチでファーサイドに流れたボールをFWアダム・フロジェクにシュートされた。ボールは韓国DFの股の間を抜けてゴール左隅を捉えたが、ニアサイドから足を運んだキム・スンギュが右手で弾いて凌いだ。

 さらに後半アディショナルタイム3分、同点を狙うチェコのFWミハル・サディレクがペナルティエリア右からきたパスをダイレクトシュート。これもゴール左に向かったが、キム・スンギュが両手を伸ばしてキャッチする好セーブを見せると、そのままリードを保った韓国が白星発進を飾った。

 敗れたチェコのミロスラフ・コウベク監督は試合後、「GKがあれほど近距離からのシュートをどうやってセーブしたのか分からない」と脱帽。終盤に決定機が続いただけに「非常に残念。勝てた試合だった」と唇を噛んだ。

 キム・スンギュは「主導権を握っていて相手のチャンスは少なかったのに先制を許した」と振り返り、「そのまま終わっていたらディフェンス陣やキーパーの責任になっていたけれど、最終的には僕のセーブで少しでもチームの力になることができて嬉しい」と振り返った。

 妻でモデルのキム・ジンギョンさんは今月、第一子となる娘が生まれたことを公表。キム・スンギュは試合前にビデオ通話をしたようで、「これまでは(娘の)寝ている姿しか見ていなかったが、今日は不思議と目がしっかり開いていて何度も目が合ったんだ。それで力が湧いた」と活躍できた要因を明かしている。

 現在はFC東京でプレーしているキム・スンギュだが、サウジアラビアでプレーしていた2024年には2度の前十字靭帯断裂を経験していた。「怪我を乗り越えてW杯に先発出場して勝利することもできたので、辛かった過去の日々に少しばかりの報いを受けたような気分」と万感の思いを示すと、「現在怪我からの復帰中でリハビリに苦しんでいる選手がいるとしたら、僕を見て少しでも力をもらってほしい」と同様の境遇にあるサッカー仲間へのエールを送った。