注文住宅で和室を取り入れるかどうか、迷う人は少なくないのではないでしょうか。夫と1歳の双子と暮らすESSEonlineライターの谷ノ内真帆子さん(30代)も、そのひとり。実際に住み始めて気づいた、和室がないことによるメリット・デメリットについて詳しく語ります。

注文住宅で「和室」をつくらなかった理由

マイホームを建てたのは、まだ夫婦2人暮らしのときでした。限られた坪数と間取りのなかで、間取りプランを練る日々。

【実際の写真】「来客時の寝る場所」問題も解決

「将来、もし子どもができたら、お昼寝やオムツ替え用に和室があった方がいいのかな…」という迷いは少なからずありました。

しかし、限られたスペースを最大限に有効活用したいと考えた筆者は、悩んだ末に和室をつくらない決断をしました。

和室をなくすことで、その分リビングの広さを最優先にする選択をしたのです。

双子育児で実感した「和室のない家」のメリット

家を建ててからしばらくして、わが家にやってきたのは想定外の「双子の男の子」でした。

現在、1歳7か月になり、毎日家の中を激しく動き回る双子との暮らしのなかで、今では「あのとき、和室をつくらなくて正解だった」と確信。

今回、フロアタイルだけのリビングだからこそ実感している3つのメリットを紹介します。

●メリット1:リビングが広く使える

和室の仕切り壁や段差がない分、リビングを遮るものなく広々と使えます。

1人分でもオモチャを広げると大変なことになるのに、わが家はそれが2人分。

リビングをフラットに広く使えているおかげで、双子がオモチャをのびのびと広げて遊ぶスペースをしっかり確保できています。

●メリット2:とにかく掃除がしやすい

育児中は、お菓子の食べこぼしや飲み物こぼしが日常茶飯事。フロアタイルなら、ロボット掃除機で一気に床掃除ができますし、液体をこぼされてもサッとふき取るだけで完了します。

掃除のハードルが低いことは、時間のない双子育児において救いになっています。

●メリット3:畳やふすまのトラブルと無縁

わんぱくな男の子2人なら、畳をミニカーでゴリゴリこすってボロボロにしたり、おもらしされてシミにおびえたり、ふすまに突っ込んで破られたりするリスクが目に見えています。

そうした「子どもに家を壊されるストレス」と最初から無縁でいられるのは、精神衛生上とても大きなメリットです。

和室がないデメリットと、実践した「回避策」

一方で、一般的に和室がない家でよく言われるデメリットが「来客時(とくに親の宿泊など)の寝室に困る」という点。和室があれば、布団をサッと敷いて寝室にできますが、それがないとどこに寝てもらうか頭を悩ませることになります。

また、フローリングだけだとお昼寝やオムツ替えのときに床が固くて痛そう、という面もあります。

しかし、わが家はこれらのデメリットを、リビングに置いた「クッションマット」だけで完璧に解決してしまいました。

汚れてもサッと拭ける厚手の大判クッションマットを導入したことで、子どもたちの日中のお昼寝やオムツ替えは、すべてその上で快適にクリア。

そして、いちばんの難問である「親の宿泊」ですが、以前の夏に義母が泊まりに来てくれたときも、このクッションマットが大活躍しました。

わが家はリビングと2階の寝室にしかエアコンがありません。そのため、真夏に一番涼しくて快適なリビングに、クッション性抜群のマットをベースにしてふかふかの布団を敷き、特設ベッドをつくったのです。

ソファよりも広々と使えて、床の固さも冷たさもまったく気にならないため、義母も涼しく快適に朝までぐっすり眠ってくれました。

わざわざ年に数回あるかないかの来客や、数年の育児期のために高いお金を払って和室をつくらなくても、おもてなしの工夫とクッションマットさえあれば、なんとかなるものだ、と実感しています。

これからも子どもの成長や環境の変化などで暮らしを見直す機会が出てくるかもしれませんが、「丁寧な暮らし」のイメージにとらわれず、自分たちの今の暮らしに合わせた家になるよう、工夫していければと考えています。

和室をつくるか迷っている方の参考になればうれしいです。