東日本大震災の犠牲者に祈りをささげる神道、仏教、キリスト教の関係者ら=11日、鎌倉市山ノ内の建長寺

 宗教の壁を越えて東日本大震災の犠牲者を悼む「追悼祈願祭」が11日、建長寺(鎌倉市山ノ内)で行われた。仏教、神道、キリスト教の3宗教の聖職者ら約80人が一堂に介し、心を一つにして復興の祈りをささげた。

 地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、国宝の「梵鐘(ぼんしょう)」が鳴らされ、龍王殿に並んだ神職や僧侶、司祭と牧師らが一斉に黙とう。神職による大祓詞(おおはらえことば)の斉唱に続き、キリスト教の聖歌、僧侶の読経と続いた。

 祈願祭は3宗教が協力して被災地へ願いを届けようと、震災翌月から始まり、同市内の神社、寺院、教会で毎年場所を変えながら今年で16回目となる。同寺の松本隆行内務部長は「15年がたって震災を知らない若い世代も増えた。宗教者としていまなお悲しみに暮れる人が立ち直れる一助になりたい」と訴えた。