リーグ・アンの冬の移籍市場で、オセールの大型FW、ルイジ・ピエローニが注目を集めている。

 ベルギー代表の26歳。2003-2004年のシーズンにベルギーのエクセルシオール・ムスクロンで28ゴール(30試合)を挙げ、リーグ得点王に。翌シーズンからオセールに移籍し、リーグ・アンにデビュー。当時オセールからリバプールに移ったジブリル・シセの後釜として期待された。カントナを育てた“名将”ギィ・ルー(当時のオセール監督)がベルギーまで足を運んで連れてきた選手だ。3シーズン目でこれまで80試合に出場、21ゴール。昨季は12得点をマークしたが、今季に入ってからは17試合で3得点と振るわない。

「レキップ」紙などが報じた代理人の談話によると、移籍はほぼ確実で「1週間から10日のうちに」決まる可能性が高い。移籍先は本人の意思が尊重されるという。いまのところ候補に挙がっているのは、バランシエンヌ、トゥールーズ、ナントの3クラブだが、イングランドのエバートンも関心をもっている模様。実家のあるムスクロンに近いフランス北部のバランシエンヌが最有力とも伝えられる。

 将来の夢はイタリアでプレーすること。少年時代からのアイドルはロベルト・バッジョだというピエローニ。潜在力はお墨付きだが、あとは自分に適した環境でそれを開花できるかがカギ。憧れのACミランのようなビッククラブから目をつけられるようになるためにも、今回の移籍先選びはきわめて重要なターニングポイントとなる。