主将としてラツィオを牽引するDFマッシモ・オッド(30)がACミラン移籍を示唆した。ドイツW杯優勝メンバーでもある右サイドバックは冬季移籍市場幕開け日の3日、出演したラジオ番組の中で「ミランから重要なオファーが届いている。自分の将来がラツィオかどうかは定かではない」と切り出した。

PKのスペシャリストでもあるオッドは「自分は25歳の少年ではない。31歳になろうとしている現実を考慮すると、キャリアを締め括る最後の契約となる。ラツィオにとっても最善の策を期待する」と悩める胸中を明らかにした。現在ACミランの右サイドバックはカフー(36)。ブラジル代表主将として日韓W杯優勝に導いたベテランも年齢による衰えは隠せない。DF陣の高齢化問題を解消するためにもオッドは喉から手が出るほど欲しい逸材。現地紙によるとACミランは“600万ユーロ(約9億円)+パスクワーレ・フォッジャ(23)”を用意、一方ラツィオ会長ロティートは“750万ユーロ(約11億2500万円)+α”を期待しているとの事。

ラツィオ在籍5シーズン目を迎えるオッド。DFながら5得点を挙げる大活躍で、「−3p」ペナルティの課されたチームを5位にまで押し上げている。今やチームの顔として欠かせない存在となったオッドが、ユース時代に慣れ親しんだ“ロッソ・ネーロ(赤黒)”を再び身に纏う日が近付いている。