ジョゼ・モウリーニョ、ルイス・フィーゴ、ホセ・マリア・デル・ニド。この3人がバルセロニスモ(バルセロナ主義)に最も嫌悪感を抱かせる人物となっている。

バルセロナの地元有力スポーツ紙‘SPORT’がウェブサイト上で、「バルセロニスモに最も嫌悪を抱かせた人物は誰だと思うか?」というアンケートを行った結果、チェルシーのモウリーニョ監督が51%の得票率を集めダントツの第1位、インテルのフィーゴが36%で第2位と続いた。そして、この2人から大きく離されたものの第3位には7%で意外にもセビージャのデル・ニド会長がランクインした。

モウリーニョ監督やフィーゴがバルサファンの憎悪の対象となるのは分かるのだが、デル・ニド会長がなぜ憎まれてしまったのだろうか?おそらく、バルサに対するデル・ニド会長の数々の発言にあるのだろう。

歯に衣着せぬ発言で有名なデル・ニド会長。同会長はロナウジーニョやライカールト監督を、「ロナウジーニョはセビージャではサブだろう。セビージャに彼の居場所はない。私にとって、我々の選手が最高の選手だ」、「ライカールト監督はセビージャB(下部チーム)を率いるだけの監督だ。我々には彼よりも優れた監督がいる」などと酷評。これがバルサファンの怒りを買った原因と言える。

インタビューで、バルセロナやレアル・マドリーに次いでセビージャがスペイン3番目のチームだと問われた際には「3番目とはどういう意味だ?我々が世界No.1だ」と発言。「セビージャがリーガ優勝候補だ」とクラブを誇り、自信を見せるデル・ニド会長は、「この世界で最も重要な人物はパパ(ローマ法王)に次いでこの私だ」などと名(迷)言も残している、

今季絶好調のセビージャはリーガ首位を走り、デル・ニド会長も絶口調だ。ヨーロッパ・スーパーカップではそのセビージャに敗れタイトルを逃したバルサ。その悔しさに加え、デル・ニド会長の数々の発言がバルサファンに嫌悪感を抱かせたのだろう。