ACミランがこの冬の移籍マーケットでレアル・マドリーのFWアントニオ・カッサーノに今シーズン終了までの買い取りオプション付きでレンタルのオファーを出した、と先日にも報じられたが、カッサーノ自身、ACミランへ移籍する気もあるようだが、レンタルではなく完全移籍という形を望んでおり、この状況が交渉の障害であるとして両クラブの間で合意に達するのは難しい、と‘La Gazzetta dello Sport’紙が伝えている。

また、29日にはバルセロナの有力紙‘SPORT’が、ACミランがバルセロナのDFジュリアーノ・ベレッチ獲得にも関心を示している、と報じている。ACミランはラツィオのDFマッシモ・オッド獲得を狙っているとされていたが、ここ数時間で鉾先を変えベレッチ獲得に照準を合わせたという。代理人であるベレッチの兄とはすでにコンタクトを取っており、ベレッチとも合意に達する見込みで、完全移籍500万ユーロ(約7億8000万円)のオファーでバルセロナとの交渉を始めたいようだ。

バルセロナの右SBには現在、ベレッチ、ザンブロッタ、オレゲールの3選手がいるが、レギュラーの座に君臨しているのはザンブロッタで、ベレッチの出場機会は昨シーズンに比べかなり減っているというのが現状。出場機会を求めるベレッチが彼を望むACミランからのオファーを受け入れる可能性も十分にあり得る話だ。そして、バルセロナのライカールト監督がベレッチの移籍にOKを出しさえすれば、この話も一気に進む可能性は高い。

FWの得点不足、DFの高齢化がささやかれ、不調と言われるACミラン。この冬の移籍マーケットでレアル・マドリー、バルセロナから選手の獲得し、セリエA後半戦に臨みたいというところだろうか?