フランスサッカー協会(FFF)の新しいビルが12月に完成した。これまでのパリ16区イエナ大通りのオフィスが、セーヌ川沿いのグルネル大通り(15区)に移転する。オープニング・セレモニーは来年1月11日を予定。欧州サッカー連盟(UEFA)の次期会長を争うプラティニ氏とヨハンソン現会長(スウェーデン)がそろって出席する見通しだ。

 UEFAの会長選は1月26日にドイツのデュッセルドルフで行なわれる。かつてのフランス代表キャプテンで背番号「10」をつけたエースストライカー、フランスを初の欧州選手権制覇に導いた「将軍」プラティニが、51歳という若さで、1990年から会長を務めるヨハンソン氏(77)に挑む。下馬評では接戦が予想されている。

「レキップ」紙によると、プラティニ氏は27日、会長選に向けて「5つの公約」を明らかにした。プラティニ氏が掲げた課題は、「競技の普遍性を高めること」、「サッカー界の各組織の一体化を促すこと」、「理事会メンバーの権限を強化すること」、「各国協会の連携と交流を深めること」、「サッカーの模範的価値を高めること」の5点。

 具体的には、各国の協会あるいはクラブ間で資金的な格差があること、代表招集をめぐってクラブと協会の間にもめごとが絶えないこと、不正な金銭の授受、違法ギャンブル、ドーピング、サポーターの人種差別的言動、代理人の過剰な役割、といった問題を指している。

 また「格差」是正の一環として、三大国(イングランド、スペイン、イタリア)のチャンピオンズリーグ出場枠を4チームから3チームに減らすことを提案した。当該国からは反発を呼びそうだ。