27日付の「レキップ」紙によると、リヨンのジェラール・ウリエ監督が、本拠地「ジェルラン・スタジアム」の芝を張り替えるようリヨン市に要望を出した。

 ジェルラン・スタジアムの芝は、11月に行なわれたラグビーのフランス対ニュージーランド(オールブラックス)戦で深刻なダメージを受け、回復していない。

 リヨンの本拠地は1920年代にオープンした由緒ある市営スタジアムで、クラブの所有ではない。1960年代とW杯フランス大会が開かれた1998年に改装されたが、アーチ型の入口など一部が「歴史建造物」に指定されているほど。収容人数は4万1000人で、実力では欧州のビッククラブに仲間入りし、国内リーグ戦で96%、チャンピオンズリーグでは100%席が埋まるリヨンとしては物足りない。

 現在、新スタジアムの建設計画が進んでおり、2009-2010のシーズンには5万5000〜6万人収容の新しい本拠地がオープンする予定。

 リーグ・アン随一の選手層の厚さを誇るリヨンだが、故障者の続出に頭を痛めているウリエ監督。リーグ6連覇、チャンピオンズリーグ制覇という悲願を達成するには、選手が安心してプレーできる環境が不可欠と考え、リヨン市に「お年玉」をおねだりした。芝の張り替えには、およそ15万ユーロ(約2300万円)の費用がかかる。