今季不調が続いたACミランが、07年を前にようやく本来の調子を取り戻した。06年最終試合となった23日のセリエA第18節対ウディネーゼ戦、ACミランは強豪相手に0−3(アウェイ)勝利を飾った。

厳しい06年だった。スキャンダル判決の影響により、昨季順位は欧州CL本戦出場圏内の「2位」から予選出場圏内の「4位」に降格。リフレッシュ期間を奪われたツケが負傷者続出を招いた。司令塔カカのパスが前線に通らない・・・、大黒柱シェフチェンコの穴埋め作業は年末まで続いた。

カカ、ジラルディーノ、オリベイラ。決めるべき選手の得点ラッシュに、ACミラン監督アンチェロッティは「07年に向けてこの勝利、3得点はとても重要だ。長く続いたトンネルの出口に辿り着いたと信じたい」と興奮を抑えながら語った。

「−8p」スタートのACミランは7勝4敗7分、勝ち点「20」でシエナと並び12位で06年を締め括った。インテル、ASローマの欧州CL本戦出場権獲得は揺るがない。だが、復活した今のACミランにとって目標の4位以内はもはや不可能ではない。