2006年最後の試合、カンプ・ノウでのアトレティコ・マドリー戦を引き分けたバルセロナ。FIFAクラブW杯決勝での敗北を払拭するためにも、勝利という形で締めくくりたかったに違いない。だが、敗れたわけではないし、長旅、疲労の蓄積、精神的ダメージ、負傷者続出、と現在のバルサの状態から考えればこの引き分けも悲観するほどのことではないと思われるが、それでもバルサの選手たちは少しばかりイヤなムードを引きずったままクリスマス休暇に入ることになる。

このアトレティコ戦でDFテュラムが負傷し、即交代という不運がバルサを襲った。テュラムは、左足の大腿二頭筋を傷め全治4〜5週間となる見込みで、先日のザンブロッタ(全治1ヶ月)に続き故障者リストに名を連ねることになった。

さらに、ロナウジーニョとデコがイエローカードを受けため、累積警告によりリーガ再開となる17節、アウェイでのヘタフェ戦欠場も決まった。バルサ攻撃の中心である2人の同時欠場は、勝ち点2ポイントを失ったバルサにとって追い打ちとなる結果に。ロナウジーニョ、デコなしでヘタフェのディフェンスラインをどう崩し、どう攻撃を組み立てるかライカールト監督の急務だろう。バルサはこれまでも数々のピンチを迎えてきたが、これを乗り越えてきている。しかし、バルサがいきなり苦しい年明けを迎えることは否めない。

いずれにしても、バルサの選手たちは、まずはこのクリスマス休暇で蓄積した疲労を取り除き、リフレッシュして、新たな年を迎えることになる。そして、リーガ再開に向けて1月3日からの始動する予定だ。