思うように勝ち点を伸ばせず、苦しい戦いが続いているミランだが、12月20日のカターニャ戦は3−0で快勝。23日に2006年の最終戦を終えた後、新年に向けての調整をマルタ島で行うと発表した。主力選手の高齢化とシェフチェンコに代わる絶対的なストライカーの不在などによって、ライバルから大きく引き離され、下位に沈んでいるミランは、何とかして浮上のきっかけをつかみたい。温暖なマルタでのキャンプで心機一転、名門の名に恥じないシーズンにしたという気持ちは、チーム全員が抱いているはずだ。優勝争いをするだけの人材を確保できなかったフロントに対する批判、盛んに取り沙汰される指揮官の交代の噂など、選手にとっては試合に集中しにくい状況も続いているが、そうした雑音をシャットアウトしたいという狙いもあるはず。果たして2007年は、ミランにとってどんな年になるのだろうか。