数々のクラブで栄光を築き上げてきたファビオ・カペッロ監督。今シーズンより指揮を執るレアル・マドリーでは、なかなか思うように調子の波に乗り切れていないが、前回同チームを監督した際は、たった1年の在任期間ながら優勝を飾っており、2007年はきっと巻き返しでくるだろう。そんなカペッロ監督は先日、スペイン国内のインタビューに対して、実に興味深い発言をした。「あと2年で現場から退くことを考えている。選手、監督として多くの街で仕事ができたことを幸せに思っている。マドリード、ミラノ、ローマ、トリノなど、多くの美しい思い出がある」。同監督は現在、ミラン行きの噂がる。ミランの状態はレアル・マドリーよりも深刻で、来シーズンは新監督を向かえることが確実視されている。それがカペッロではないかというのだ。しかし、この噂について同氏は、「私はどんなことがあっても、レアル・マドリーを離れてミランの監督に就任するなどといったことはない。今でも以前の過ち(以前レアル・マドリーからミランに戻った時のこと)を後悔している」と語り、強く否定した。サッカーの世界は何が起こるか分からず、カペッロ監督が2年後以降も監督を続けている可能性はある。ただ、レアル・マドリーを最後のクラブとする気概で、闘いに臨んでいることは確かなようだ。