FIFAクラブワールドカップ決勝で南米王者のインテルナシオナル(ブラジル)の前に屈し、クラブ世界一のタイトル獲得を逃したバルセロナは失意のスペイン帰国となった。優勝の本命とされながらも、まさかの敗北に重い空気がバルセロナを包んでいる。

バルセロナの有力紙‘SPORT’がウェブサイト上で早速アンケートを実施。80%のファンが今回のクラブワールドカップはバルサにとって‘失敗’だったと見ているという結果が出た。チームの持つポテンシャルから考えれば、バルサの方がインテルナシオナルよりも勝っていたことは明白であり、この試合への準備が不足していたとファンは見ているようだ。とはいえ、この敗戦の最大の責任がライカールト監督にあるとは見ておらず、ライカールト監督の責任と考えているのは24%のファンに過ぎず、76%のファン、つまり大方はライカールト監督の責任ではないとの結果となった。

いずれにしても、インテルナシオナルに敗れクラブワールドカップのタイトルを獲得できなかったことには変わりない。ショックは大きいだろうが、これを乗り越え、前に向かっていくしかない。ライカールト監督も「ショックは大きかったが、これを乗り越えなければならない。選手たちも立ち直っているし、次の試合に向け意欲を見せているようだ」とコメントを残し、気持ちを切り替え、今後の試合に臨んでいく姿勢をのぞかせていた。

21日(木)には今年最後のリーガの試合、難敵アトレティコ・マドリーとの対戦を控えるバルサ。ここ2シーズンのホーム戦ではアトレティコに辛酸を嘗めさせられているだけに、苦手意識があることも否めないが、クラブワールドカップでのショックを払拭するためにも、気分よくクリスマス休暇を迎えるためにも、アトレティコ戦に勝つしかない。今、バルサにとって一番必要なものは‘勝利’という薬である。バルサのリアクションに期待したい。