先日、アルゼンチンのリーベル・プレートから、1200万ユーロ(約19億円)を投じて19歳のFWゴンサロ・ヒグアインを獲得したレアル・マドリー。ヒグアインはミランも獲得を目指していたが、この“勝負”に勝った勢いで、同じくアルゼンチンのボカ・ジュニオルスからフェルナンド・ガゴをも獲得しようと躍起になり、この移籍話もあと一歩のところまで迫っている。ガゴはバルセロナのメッシらとともに、昨年オランダで開催されたワールドユースで優勝を飾ったメンバーであり、ボランチとして類まれなる能力を見せつけていた。ガゴの獲得にはバルセロナも参戦し、だからこそレアル・マドリーは必死に獲得しようとしている、という意見もあるが、それはともかく、レアル・マドリーのマーケットへのアプローチは、大きく変化したといえるだろう。ペレス前会長時代はビックネームの獲得にばかり興味を示し、その結果チームのバランスを崩してしまったが、カルデロン体制となった今シーズンからは、名前よりも実力や将来性を重視するようになっている。銀河系の解体と、常勝のための再生。レアル・マドリーの新たな方向性は、果たして吉と出るか凶と出るか。