攻守で活躍した高岡第一の亀嶋佑樹捕手(左)と右腕・高原陽彩

写真拡大

◆秋季北信越高校野球大会 ▽1回戦 高岡第一5−2金沢(12日・金沢市民)

 高岡第一(富山3位)は、5−2で金沢(石川1位)に勝利し、初戦突破を決めた。放ったヒットはすべて単打で、14本と“爆発”。バントヒットを含む内野安打3本を放てば、叩きつけるバッティングで三塁手の頭上を越えるヒットも。村本忠秀監督は「見事なピストル打線でした。(部員は17人と)少ないですが、中身の濃いチームなので」と苦笑いすれば、4安打を放った2番・亀嶋佑樹捕手(2年)は「長打力はないですが、後ろにつなぐ意識でコンパクトに振っている。打線がかみ合いました」と笑顔で振り返った。

 打線が奮起すれば、息の合ったバッテリーが2失点に抑えた。エース右腕、高原陽彩(ひいろ、2年)は切れのあるストレートとスライダーを軸に、11安打、2失点で完投勝利。球場の球速表示で「140キロ」もマークしたが「あれは多分、間違いです。でも、尻上がりに調子が良くなりました」と高原。6、7回は三者凡退に抑えてリズムに乗ると、9回は2死満塁のピンチも気迫の投球で抑えた。

 亀嶋捕手とは、高岡ヤングベースボールクラブからバッテリーを組み、中学3年の時には北信越大会で準優勝。高校でも一緒に甲子園を目指したいと、揃って高岡第一に進学した。亀嶋捕手は「何でも言い合える仲です。一戦一戦、大切に戦い、センバツに出場したい」と決意。堅実な打線と投手力で勝ち進む。(中田 康博)