◆米大リーグ・地区シリーズ第5戦 ドジャース2―0パドレス(11日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が11日(日本時間12日)、2勝2敗のタイで迎えた地区シリーズ第5戦の敵地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、チームが勝って地区シリーズの突破と、13日(同14日)に本拠地で第1戦を迎えるメッツとのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。ドジャースが同シリーズに進むのは21年以来3年ぶりとなった。

 大谷にとってメジャー7年目、ドジャース加入1年目でつかみ取った初のポストシーズンの舞台。第1戦で同点3ランを放って逆転勝ちに貢献すると、第2、3戦目はバットも湿ってチームも連敗すると、第4戦には試合の流れを完全に傾かせる適時打を放って逆王手をかけ、2勝2敗で迎えた大一番で、チームが次なる舞台への切符を手にした。

 大谷が求めてきた「ヒリヒリする」舞台。自ら打てば喜びを爆発させ、審判にボールが当たって走塁死した不運な場面では怒りを爆発させた。いつも以上に感情を表に出した大谷は「長いシーズンの戦い方と短期決戦はやっぱり少し違うと思うので、そういうところはフィールド上で多くの選手が感情的になる理由じゃないかなと思います」と吐露した。

 ポストシーズンという大舞台について「まずここでできることっていうのがやっぱ特別だと思いますし、このゲームをしっかりと自分自身で噛み締めてるところはあると思うので、そこが1番大きいかなとは思います」と話していた大谷。頂点へはあと8勝と、道のりは短いようで長い。「まずはここでできてること自体に感謝したいですし、ここまで健康で野球ができてること、今日もしっかりプレーできたことにまずしっかり感謝したいと思う」。まだまだ大谷の挑戦は続いていく。