森保Jに0-7大敗でチャーター機利用の“特権はく奪” 中国代表の遠征方法変更に選手は悲鳴「子どもがずっと泣いている」

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日本戦での大敗などで国内で逆風にさらされている中国代表。(C)Getty Images

 自分たちを律する“決断”が物議を醸している。

 小さくない話題となっているのは、サッカーの中国代表だ。去る9月5日に2026年北中米W杯アジア最終予選初戦で日本代表に0-7の大敗を喫した中国は、現地時間10月10日に敵地で行われるオーストラリア戦への遠征に民間航空便を利用したという。

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 中国のスポーツサイト『捜狐』によれば、目下開催中の最終予選で2連敗スタートとなり、崖っぷちに立たされている中国。そうした背景もあってか、これまで遠征時に利用してきたチャーター機を使用せず、一般客も同乗する民間航空便で移動した。

 同メディアは今回の決定はサッカー協会が代表批判の強まる世論を「慎重に検討した結果だ」と指摘。さらに「国民感情を逆なでしている中国サッカーの複雑な状況も反映している」と伝えた。

 ただ、選手への負担は小さくない。主力DF劉洋は自身のSNSで「後ろで子どもがずっと泣いている」との一文とともに、フードをかぶって縮こまっている自身の動画を投稿。これを伝えた中国メディア『網易』は「通常とは異なる移動によってコンディションに一定の影響が出るのは間違いない」とし、表面的な対応しか見せないサッカー協会への懸念を示している。

「チャーター便を利用することが贅沢すぎて無駄だと考えている人はいる。だが、今回の決断のように、協会が代表チームの失敗の言い訳になり、失敗の原因を長旅の疲労のせいだとしようとするのはいかがなものか。中国サッカーの今後の発展と未来のために、協会はよりしっかりとした策を練る必要がある」

 もはやどんな判断をしても逆風に晒される中国。冷ややかな視線を浴びせられる現状を打破するためには、何よりも勝利が求められるが、10日のオーストラリア戦で結果を出せるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]