シート打撃に登板し佐藤輝と対するゲラ(撮影・立川洋一郎)

写真拡大

 阪神のハビー・ゲラ投手(29)が8日、シート打撃に登板し、上位打線を相手に快投した。9月29日・DeNA戦(甲子園)以来となる、実戦形式での打者への投球。確認ポイントを「いつもと一緒かな。ゾーンに強く投げること」と設定して、「1番・近本」から「5番・佐藤輝」まで、レギュラーシーズン終盤は定着していた並びの猛虎打線と向き合った。

 「味方であれ、敵であれ、というのはあまり考えずに、いいバッター5人と対戦する感じで」と、試合さながらの心構えでマウンドへ。森下まで3人連続で打ち取った後に、大山に左前打を許したが、佐藤輝はきっちり右飛に仕留めた。「感触としては良かったので、いい練習ができたよ。あれだけ(登板間隔が)空いたにしては、どれもいい感じで投げられたかな」と納得の表情を浮かべた。

 来日1年目に挑む自身初のCS。「できるだけレギュラーシーズンと同じような気持ちで臨めたら。できる限りのことをして、チームに貢献できたらなと思ってるよ」。これまで通りのクールな仕事ぶりで、日本一連覇へ尽力する。