昨季からトッテナムでプレーするウドギー。(C)Getty Images

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 現地時間10月6日に開催されたプレミアリーグ第7節で、三笘薫を擁するブライトンとトッテナムが激突。ホームの前者が3−2で逆転勝利を収めた。

 ブライトンがリーグ戦5試合ぶりに勝点3を積み上げた一方、2−0で前半を終えた後、まさかの3失点でひっくり返されたトッテナムは、公式戦の連勝が5でストップした。

 アンジェ・ポステコグルー監督は「失望したよ。イライラするし、本当にがっかりだ」「私がここに来てから最悪の敗戦だ。受け入れ難い後半だった」と不満を露わにしたなか、守備の強度を欠き、特に批判を集めているのがデスティニー・ウドギーだ。

 昨季からトッテナムでプレーする21歳のイタリア代表SBは、2−0で迎えた48分には三笘のクロスに対し、クリアを試みるも処理を誤り、相手の猛反撃のきっかけとなるヤンクバ・ミンテのゴールを招いてしまった。

 現地メディア『GIVE ME SPORT』によれば、トッテナムOBのディミタール・ベルバトフ氏が、そんな後輩をバッサリ。三笘のクロスへの対応を槍玉に挙げ、次のように語った。
【動画】三笘のクロスをクリアできず…まずい守備対応
「試合の経験を積んでいるのだから、もっと上手くやれるはずだ。そもそも君はディフェンダーだ。守備をしなければならない。最近のディフェンダーは攻撃を好むけど、試合を読むことが重要なんだ。あのゴールはそれをよく表している。予測しないと。ピッチは濡れ、ボールは跳ね、スピードも変わってくる。何が起こっても大丈夫なように準備が必要だ。このようなミスを犯せば、当然罰せられる」

 また、『football.london』が採点記事で単独最低の3点を付け、「若いイタリア人の貧弱な1日」などと綴れば、『90min』もワーストプレーヤーに選出。「ほぼ間違いなくブライトンの後半のゴール全てに絡み、ポジティブな印象を与えるのに苦労した」と切り出し、こう伝えた。

「ボールをダイレクトでクリアしようとする稚拙な試みが、ハーフタイム直後のミンテの一撃に繋がり、後方での弱さが、スパーズのディフェンスの問題点を浮き彫りにした。彼はピッチ上で明らかに苛立っており、感情が爆発した時にイエローカードを受けた。ウドギーはブライトン戦で上手くプレーできず、彼のミスはチームにとって大きな代償となった」

 ビルドアップで中盤に入る偽SBのタスクをこなし、イタリア代表デビューを果たすなど、昨季に大きな飛躍を遂げたウドギー。ただ、さらなる高みを目ざすためには、より信頼のおけるパフォーマンスが求められる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部