米暴力犯罪、23年は減少 ヘイトクライムは増加=FBI

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Sarah N. Lynch

[ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦捜査局(FBI)が23日に発表した年次報告によると、昨年の国内暴力犯罪発生件数は3%減少し、特に殺人件数は過去20年間で最大の減少を示した。一方、憎悪犯罪(ヘイトクライム)は増加したという。

報告は、1万6000以上の州と地方の法執行機関から収集した犯罪データに基づいており、その合計はFBI犯罪データ報告プログラムの約85%を占める。

殺人と過失致死は約11.6%減少、レイプは約9.4%減少した。一方、憎悪犯罪の報告件数は1万1862件と前年から2%増加した。

共和党の大統領候補であるトランプ前大統領は、犯罪と治安に関するバイデン政権の実績について民主党大統領候補であるハリス副大統領を繰り返し攻撃し、不法移民が暴力犯罪増加の原因と根拠を示さず主張しているが、報告はこれを否定する内容となった。

ハリス氏は「われわれは大きな進歩を遂げてきたが、今立ち止まるつもりはない。私は引き続き、地元法執行機関の支援、実績ある犯罪防止と地域による暴力介入への投資、常識的な銃安全法を通じた銃暴力対策への取り組みにコミットしていく」と述べた。