令和の虎CHANNELより

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「以前よりですね、病気と一生懸命戦って参ったんですけども、9月15日の日曜日の深夜にですね、息を引き取ることとなりました」

9月18日、YouTubeチャンネル「令和の虎CHANNEL」の主宰で、かねてよりステージ4の肺がんと闘っていた岩井良明さんが亡くなっていたことが発表された。65歳だった。

岩井さんが代表取締役会長を務める「モノリスジャパン」の鈴木康一社長は「令和の虎CHANNEL」で冒頭のように訃報を伝えると、「土曜日にですね、最後、病室で岩井の顔を見ることができました。きっと今はですね、日本の空の上からですね、いろんな関係者の方々をめぐって、感謝の言葉を岩井は伝えていっているんだろうなというふうに思います」と話した。

「令和の虎CHANNEL」は、出資を受けて事業展開したい志願者が、気鋭の実業家に事業計画をプレゼンして融資を募るリアリティ番組。チャンネル登録者数126万人を誇る人気コンテンツだが、その主宰である岩井さんは生前、歯に衣着せぬ物言いがたびたび注目を集めてきた。

そんな岩井さんには、実は愛妻家としての一面があった。岩井さんが肺がんを公表したのは8月1日のこと。その3日後にはひろゆき氏を筆頭に各所から連絡をもらったとXで明かし、その最後には《今週も検査とか続くけど、元気にいろいろ頑張ろう!※詠子さん、いつもありがとう》の言葉が。この「詠子さん」こそ、岩井さんが32年前に生涯の伴侶として選んだ、最愛の妻だ。

■「岩井社長、愛妻家だったんだな」愛の深さに驚きの声

8月8日、自身の結婚式から2週間足らずで父親が亡くなったというエピソードをXで明かした岩井さん。《結婚してすぐに亡くなったこともあって、新婚旅行にも行かなかったっけ。ウエディングドレスを着た2週間後に喪服を纏った詠子が何だか眩しかった記憶が…》と回想し、さらに“詠子さんとの夢”をこう綴っていた。

《そんなこんなで新婚旅行にも行ってない俺たち。今からでも遅くない。一緒に旅行行こう。がんがわかった日に「まだ私たち、どこにも旅行行ってない」と俺の胸で泣いた詠子。あの瞬間が一番切なかった…。いっぱい旅行行こ。いっぱい2人で一緒にいよ》

また同月15日には《【ありがとう】の数。ふと、気がついた。最近、1日にいったい何度「ありがとう」と言ってるんだろう…》《もちろん一番「ありがとう」を多く伝えているのは妻の詠子》といい、《たぶんここ数週間で三十年分以上の「ありがとう」を伝えたと思う。逆にどうして日常的に詠子に感謝の気持ちを伝えられていなかったんだろう。今さらながら駄目な旦那だったな》と闘病によって詠子さんへの想いを新たにしたことを明かしていた。

岩井さんは詠子さんの誕生日である8月23日、《今までで一番何もしてあげられない1日になっちゃいそうだけど、よくよく考えたら今までで一番長い時間一緒に一緒にいられるbirthdayになるかも。詠子にとって何が一番大切なのかを考える1日にします》と明かし、《I LOVE YOU 》とハートマークとともに結んでいた。しかし“最後の投稿”は、それからわずか2週間後のことーー。9月6日、岩井さんが最期に綴ったのは、詠子さんへのささやかな愛だった。

《間もなく詠子さんが来て、転院手続き完了。毎日30分の面会時間だったから、今日は前後もあって少し長く一緒にいられそう。嬉しい》

生前葬を今月22日に控えていた岩井さんだが、その日を迎えることはできなかった。突然の訃報にXでは《嘘でしょ?信じられない》《早すぎるって岩井さん…》《生前葬をすると頑張っていらしたのに、まさかこんなにも早いとは…》と衝撃を受ける声が。

また“最後の投稿”まで詠子さんへの愛を綴り続けていたため、《岩井社長、愛妻家だったんだな》《最期のポストが、奥様と長くいられそうで嬉しい、って。。もっといたかっただろうなぁ、最期くらい愛する人とずっとおりたいよね》《最後のツイートがこれか……。幸せな最期だったと願いたい》とその愛の深さに驚く声も。岩井さんは天国でも、きっと詠子さんを想い続けることだろう。