『虎に翼』暗い展開のなか続く桂場の「あんこ検分」。何年目なのか数えてみたら…視聴者「タダで食べたいだけでは」「咀嚼回数は増えている」「はよ竹もとの夫婦を引退させたれ」
9月4日の『虎に翼』
現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」の113回が9月4日に放送され、話題になっています。
*以下、9月4日放送内容のネタバレを含みます。
原爆投下は国際法に違反しているかどうか、原告・被告双方が国際法学者による鑑定を求めた。
竹中(高橋努さん)の記事によって「原爆裁判」に世間の注目が集まりはじめる。
一方、星家では百合(余貴美子さん)の認知症が進行。寅子は航一(岡田将生さん)・優未(毎田暖乃さん)と共に懸命に百合を支えるが、寅子自身の体調もすぐれない日々が続き―といった話が描かれました。
あらためてあらすじ
今回は、前回に続いて昭和三十六(1961)年六月の日々が描かれました。
竹中の記事により、寅子が判事を務める「原爆裁判」が世間の注目を浴びるようになります。
法的に、原告の損害賠償請求権を認めることが難しいという状況下で、苦悩する寅子。裁判を特集した週刊誌の記事をじっと見つめます。
そこにやってきた夫・航一から「胸の内にためているもの、裁判官ではなく夫の僕に少し分けてくれないかな」と言われるも、寅子は自分に何ができるのかが考えても考えても分からない、と伝えます。
その後、認知症が進んだ百合が「財布を無くした」と言って騒ぎ始めると、その対応に追われることに。
なかなか首を縦に振らない東京地裁所長・桂場
翌日、甘味処竹もとで休む寅子。近くの席には東京地裁所長となった桂場が。
梅子から団子を渡され、あんこの味を確かめると、静かに首を横に振る桂場。
すると梅子は横から「こちら、いつものです」と別の団子を出し、桂場は満足した様子を見せます。
その後、自分のもとへ来客が来て、原爆裁判を速やかに終わらせるように、とにおわせてきたという事実を寅子に伝える桂場。
世間の注目を集めるようになって慌てる政治家が大勢いるのだろう、と言うと、続けて「ふざけやがって」とつぶやき、ふたたび団子を口にするのでした。
ネットの声
今週に入って、原爆裁判に百合の認知症と、重い展開が続く『虎に翼』。その中で変わらず続く、桂場の「あんこ検分」の様子が描かれました。
何年続いているのかをあらためて確認してみると、1955年の様子を描いた第97回の時点で、すでにチェックが行われていることが示唆されていました。ということは、ここまで実に6年以上、桂場は首を縦に振っていないことがわかります。
ネットでは「タダで団子を食べたいだけではないか」「咀嚼する回数が増えているので理想の味に近づいているはず」「至高のあんこに到達した瞬間、団子を口にしたまま倒れてしまいそうだ」「暗い展開の中での一服の清涼剤」「長引く裁判の判決とあんこ検分の終わりをかけてくると見た」「梅子も梅子で、はよ竹もとの老夫婦を引退させたれ」といった声があがっていました。
朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデル。昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメントです。
仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演し、尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。
主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。