井上尚弥(C)Getty Images

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ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は3日、有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)と対戦。7回16秒でTKO勝ちした。
日本選手では井岡一翔(志成)を上回る歴代最多の世界戦23勝目を挙げたモンスター。米メディアは今後の井上の対戦相手についても展望を述べている。

■相手の棄権でまさかの幕切れ

試合は井上がドヘニー相手に7回に攻勢に出たところで、相手が腰痛を訴えて棄権という意外な形で幕を閉じた。それでも、要所で井上の総合力が上回っての勝利となった。
そんな井上に対し、米スポーツ専門局『ESPN』は、「ボクシング王者、ナオヤ・イノウエのTJ・ドヘニー戦後の次のステップ」と題した記事を掲載。今後について予想を展開している。
『ESPN』は井上に対して「いつアメリカで戦うのか?」と切り出すと、米大手プロモート会社トップランクのボブ・アラムCEOが「『モンスター』は2025年に“盛大な祝賀会”を開催するためにラスベガスに戻ってくる」と語ったコメントを掲載。2025年にラスベガスでの興行が行われると見通しを明かしている。
また、今後の井上について日本人対決の可能性についても言及。「31歳の選手は世界的にパウンド・フォー・パウンドの認知度が高まっている118ポンド級王者、ジュント・ナカタニと激突する可能性が高い」とWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)との試合実現に期待し、「国内最大の日本選手同士の試合として記憶される可能性がある」と2025年後半に日本で開催されると予想している。
日本史上最強ボクサーとしての歩みを進める井上だが、ドヘニーとの戦いを終えた今後のマッチアップにも期待が高まっている。