キーコーヒー、レギュラーコーヒーの小容量化に逆張り 「KEY DOORS+」売れ筋2品を大容量化 包装の表層に紙使用し差別化
キーコーヒーはレギュラーコーヒー市場で進む小容量化に秋冬の新商品で逆張りする。
コーヒー生豆の高騰をはじめとするコストアップが小容量化・減量の背景。同社はこの流れに逆らうべく、「KEY DOORS+」180g粉VP(真空包装)売れ筋2品の「スペシャルブレンド」「モカブレンド」を大容量化。
9月1日、「スペシャルブレンド」「モカブレンド」の250g粉FP(袋)を新発売する。
8月1日発表した小笹明子R&Dグループ設計第一チームリーダーは「レギュラーコーヒーは各社とも小容量化して差別化が難しいことから、各社が手をつけていないところへ商品を投入して未充足なニーズをしっかり獲得していく」と力を込める。
ターゲットは大容量ユーザー。
デザインは180g粉VPと連動しながらも、VP棚とは異なる大容量のFP棚で見栄えがするようにした。
「レギュラーコーヒーは中容量よりも大容量の購入数のほうが圧倒的多い。大容量しか見ていない方に気づいていただけるチャンスが増える」と商機を見出す。
価格はやや高価格帯を狙う。2品とも参考店頭価格は税込1077円。
小笹氏は外部データを引き「ボリュームゾーンは300〜599円で全体の約7割を占めている。800円から1000円以下の高価格帯についても7%前後の構成でポテンシャルがあると考えている」と語る。
包材の表層には紙を採用。これにより、石油由来のプラスチック使用量を削減するとともに、他商品と一線を画した質感で差別化を図る。