SUMMER SONIC 2024が8月17〜18日、東京・大阪の2会場で開催された。今年も完全ソールドアウトで大盛況。MARINE STAGE、MOUNTAIN STAGE、SONIC STAGE、BEACH STAGEのハイライトをまとめた東京公演のライブレポートをお届けする。本記事ではDAY1・8月17日(土)を総括。

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※以下、当日の出演時間順に掲載

Number_i
11:00〈MARINE〉

前日は台風が直撃していたにも関わらず、人で溢れかえっていた初日一発目のMARINE STAGE。それだけ注目度が高いということなのだろう。Number_iのグッズを身に着けていない観客も多く見受けられた。

”ぶちかます”という気合に満ち溢れたパフォーマンスは、力強くエネルギッシュ。冒頭の「GOAT」から拳を突き上げさせ、上下左右に会場を揺らしていく。掌を開いたり閉じたりする振り付けの「BON」、3のハンドサインを逆さにして3本のイナズマを彷彿させる「INZM」など、アイコニックなコレオグラフはファンじゃない人を巻き込んでいくのにも最適な様子。オーディエンスが一体となって同じモーションを繰り出す光景は、「もしかしたらNumber_iの本質は、カッコイイ音楽を通して一体感を生んでいくことなのかもしれない」と思わせられた。(坂井彩花)

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Lauren Spencer Smith
11:50〈SONIC〉

これだけ歌が上手いと、そりゃ気持ちがいいわ、と恨めしくなったほど歌唱力がズバ抜けていたローレン・スペンサー・スミス。黒髪に黒ブチ眼鏡を掛けた出立ちは、どこぞの図書館員のコスプレのような雰囲気もある、カナダ出身の20歳。恐ろしき早熟ぶりだ。ステージ後方にはイニシャル”LSS”をハートマークで囲んだキュートなロゴが掲げられているが、自作曲の内容は、本人もMCで苦笑しながら語っていたように”如何にも私らしい悲しい曲ばかり”(一曲を除いて)。豪快な歌いっぷりも相まり、シーアの再来かと思わせるドラマチックでエモーショナル曲が続く。本家を凌ぎそうなアデルやテイラー・スウィフト、ルイス・キャパルディらのカバーや、自身のヒット曲「Fingers Closed」や「Flowers」なども大迫力。ドラマー&キーボード兼ギターの2人だけがバックという、やや異色の編成で、この2人がやたら超テクだったことも付け加えておきたい。(村上ひさし)






(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

RIIZE
12:30〈MOUNTAIN〉

オープニングの「Impossible」から、息のあったパフォーマンスを繰り出し、あっという間に空気を掌握。MOUNTAIN STAGEに集まった老若男女を、一瞬にして虜にしてみせた。ひとつひとつのモーションは、どれをとっても不要な硬さは感じられず、リラックスした状態でステージへ立てていることが伝わってくる。デビューから1年経たずして、それだけのスキルと度胸を持ち合わせているのだから、これからの彼らがどれだけ飛躍していくのかワクワクせずにはいられない。また、日本語を歌う場面で言葉の音をなぞるだけに飽き足らず、しっかりと想いを乗せるところまで踏み込めているのも彼らの凄さだろう。「Same Key」で紡がれる”何度でも絶対諦めない”というフレーズが、なんと力強いことか。音楽を魅せる、伝える能力の高さを体感するステージとなった。(坂井彩花)






(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

SUPER BEAVER
13:25〈MARINE〉

ホールだろうと、アリーナだろうと常にライブハウスを出自に持つバンドのプライドを見せつけてきたSUPER BEAVERは、もちろんスタジアムでもいつも通りのライブを繰り広げる。お馴染みのアンセム「アイラヴユー」では渋谷龍太(Vo)がマイクをオフって、観客のシンガロングを響かせるという心憎い演出も。ロックナンバー中心のセットリストに唯一加えたバラード「儚くない」は彼らが掲げるJapanese Pop Musicの矜持の発露。そこに繋げたのは、”何がしたい? どう在りたい?”と改めて自らに問いかける「小さな革命」。そして、4人はどんな思いで音楽に取り組んでいるのか、ダメ押しするように所信を訴えかけ、40分の熱演を締めくくった。(山口智男)






(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

imase
14:00〈SONIC〉

「Night Dancer」のバイラルヒットで一躍話題となった若きシンガーソングライターimase。友人の影響でギターを弾き始め、そこからわずか4年でSONIC STAGEを埋め尽くすほどの人気を獲得しているのは驚くほかない。「SNSでの『バズり方』を戦略的に考えながら曲を作っている」というこれまでの発言から、「ライブのクオリティはいかほど……?」などと少しでも色眼鏡で見ていた自分を猛省したい。ドラムにBOBO、ギターにモリシー(Awesome City Club)ら名うてのサポートを率いたそのステージは、骨太かつ躍動感たっぷり。1小節の中でファルセットと地声を複雑に練り込みながら、ポップで洗練されたメロディを歌いこなすimaseの胆力にも度肝を抜かされる。ライブ中盤ではPUNPEEがサプライズで登場し、コラボ曲「Pale Blue」を披露。先輩アーティストに気圧されることなく堂々と共演していた姿も印象的だった。(黒田隆憲)






(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

NCT DREAM
14:40〈MARINE〉

鍛えられた肉体のなせる業か、はたまたスターの風格か。NCT DREAMがステージに現れるだけで、「彼らはただものではない」という圧がビシビシと伝わってきた。「Glitch Mode」で響く歌声は、MARINE STAGE上に広がる晴れ渡った青空に、真っすぐ突き抜けていくよう。無駄のないフォーメーションチェンジも美しく、細かなところまで美意識が宿っていることを感じさせる。「Broken Melodies」では「みなさんも一緒に歌ってください」とオーディエンスに呼びかける一幕も。自然体な笑顔を覗かせたり、メンバー同士でアイコンタクトを取ったりと、パフォーマンス全体を通して楽しそうなのが印象的だ。クオリティーの高さと音楽を楽しむことは両立できるのだと、NCT DREAMのライブは鮮明に物語っていた。(坂井彩花)






(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

Stephen Sanchez
14:50〈MOUNTAIN〉

MVや写真から『glee /グリー』にでも出てきそうな繊細なタイプを想像していたら、ステージ上の彼は、けっこう骨太で逞しい感じ。50〜60年代のヴィンテージロックを新鮮かつセクシーに蘇らせるスティーヴン・サンチェスを一目観たいと思った人は多かったようで、かなりの人集り。ノリも抜群だ。ゴールドのラメのカーテンが後方に映し出され、当時のアメリカンパーティに迷い込んだかのよう。如何にもロカビリーなファッションの彼は、4人組バンドを率いてリッケンバッカーをテケテケ、ピロピロと弾いて軽快に歌う。ステージ狭しと動き回ったり、投げ入れられたタンバリンを宙でキャッチしたりと21歳は元気いっぱい。ノスタルジックどころじゃないのは発見だった。クリス・アイザックのような哀愁も皆無で、これが新しいということか。個人的にはエコーが掛かりすぎの高音が耳障りで、入り込めなかった感はあるのだが、きっと当時のサウンドを忠実に再現していたのだろう。ロイ・オービソンのカバー「Oh, Pretty Woman」や自身の「Until I Found You」には、ひと際大きな拍手と、声援があちこちから飛び交っていた。(村上ひさし)






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Chilli Beans.
15:10〈SONIC〉

早速、コール&レスポンスで盛り上がった「duri-dade」をはじめ、バンド名の由来を物語るファンキーなロックナンバーでSONIC STAGEを揺らしていったChilli Beans.。しかし、それだけが彼女達の持ち味じゃない。グルーヴィーな前半から一転、後半で披露したインディ・ロック風の「Mum」と「lemonade」ではLily(Gt, Vo)とMaika(Ba, Vo)がタイトな演奏に徹して、Moto(Vo)が奔放な歌声で紡ぎ出すメロディの魅力も見せつける。LilyとMaikaが随所で加えるハーモニーも聴きどころだ。センスとスキルをアピールしながら、あくまでもポップでキュートというところがChilli Beans.流。惜しみない拍手喝采を贈る観客の笑顔も印象に残っている。(山口智男)






(C)SUMMER SONIC All Rights Reserved.

OneRepublic
16:05〈MARINE〉

ライアン・テダーのルーツは、実はゴスペルではないかと、改めて痛感させられたこの日のライブ。全ての人の心に響くゴスペルのようなメロディとサウンドを作ってやるぞと思わなければ、こんな音楽は生まれないだろうし、ワンリパブリックもこんなに長くは続かなかったはずだ。決して洗練されてはないし、むしろベタな方。だが、万人の心をひとつにする鍵をしっかと握っている。『トップガン マーヴェリック』の挿入歌の例の口笛ソング「I Aint Worry」で幕を開け、新旧ヒットパレードを全力投球で展開。びっちょり汗で張り付いたライアンのTシャツの背中を観ながら、常人にはない崇高なモチベと魂を観た気がした。声がかすれても、裏返っても、メロディを歌い切るライアンの歌唱力というのにも恐れ入る。他アーティストへの提供曲を歌った”カラオケコーナー”では、ビヨンセの「Halo」なども披露されたが、比較的新しいテイト・マクレーの「greedy」への反応が鈍かったのは、そこまでコアファンじゃなかったせいなのか。単独公演でやる、観客を先導してコーラスを歌わせたり、みんなでハモったりというのを、この大きなスタジアムでもやってほしかったのだが……。それだけが心残り。(村上ひさし)






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Madison Beer
16:05〈MOUNTAIN〉

YouTubeに上げた動画をジャスティン・ビーバーに”発見”され一躍注目を浴びてから早13年、シンガーとしてもソングライターとしても着実に成長を重ねてきたマディソンが初来日を果たした。ドリーミーかつ内省的な佳曲が並ぶ最新作『Silence Between Songs』から、「Home To Another One」でスタート。11曲中5曲が同作からだったが、キーボード兼ギター/ベース、ドラムの2人による演奏はアルバムより温度高めで、ロックフェスの舞台にもハマっていた。「Envy The Leaves」や「Reckless」でギターがブライアン・メイ風に泣くのもライヴならではのアレンジ。「Sweet Relief」ではどこまでも伸びていくファルセットで圧倒、歌唱力の確かさを実感できた。詞世界は極めてナイーヴだが歌い手としては案外タフ。翌日の大阪では足の指を骨折したことが発覚するも、ライブをやり遂げる気概を見せた。(荒野政寿)






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Laufey
16:20〈SONIC〉

バークリー音楽大学在学中にパンデミックとなり、故郷のアイスランドに戻ってTikTokの配信をスタートさせたことをきっかけに、みるみるうちに存在が認知されたレイヴェイ。今年のグラミー賞では、史上最年少の24歳で2ndアルバム『Bewitched』が最優秀トラディショナル・ポップ・ボーカル・アルバムを受賞した才媛による初のサマソニのステージ。華やかなドレスを着たレイヴェイがステージに姿を現すと、大歓声が上がった。楽曲ごとにチェロ、アコースティック・ギター、ピアノを演奏し、ジャズ/ボサノヴァ/クラシックといったスタンダードをたっぷりと吸い込むと同時に、モダンさを感じさせる楽曲を披露していく。随所で楽曲に込めた繊細な思いをにこやかにオーディエンスに伝える姿が愛らしい。「I Love Tokyo So Much」と楽しそうに言ってから、『Bewitched』収録のジャズボッサ「From The Start」で締め括った。(小松香里)

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Mina Okabe
17:05〈BEACH〉

陽が西に傾いてもまだ肌をヒリヒリと焦がすような暑さが残るBEACH STAGEが、ほんの少し涼しくなったような気がしたのは僕だけではないだろう。「Every Second」が75億回再生のバイラルヒットを記録したデンマークの日系シンガーソングライター、ミイナ・オカベ。ドラム、ギター、ベースという最小限の編成で現れた彼女のそのアンニュイかつ優しげな声に、吸い寄せられるように集まってきたオーディエンスはみな気持ちよさそうに体を揺らしている。小袋成彬がサウンドプロデュースを務め、ラッパーのDaichi Yamamotoをフィーチャーし話題となったドラマ主題歌「Flashback」の、どこまでも平熱を保った演奏にも痺れたが、「(日本人の)母から聴かせてもらって好きになった」と紹介し、ジャジーにカヴァーしたaikoの「カブトムシ」は白眉だった。(黒田隆憲)






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Nothing But Thieves
17:15〈MOUNTAIN〉

6年ぶりの来日という不利に働いたかもしれない状況を物ともせずにUKロック5人組、ナッシング・バット・シーヴスは、バンドと日本のファンの絆の強さを見せつけた。見どころはやはりブルーアイド・ソウルな魅力もあるポップナンバー「Tomorrow Is Closed」で観客の気持ちを鷲掴みにしてからの後半だ。バラードの「Impossible」では、コナー・メイソン(Vo)のリクエストに応え、観客がシンガロング。「Amsterdam」のイントロを聴いただけで観客が上げた声の大きさが日本における彼らの人気を物語る。そして、日本に戻ってくることを誓ってから演奏したラストナンバー「Overcome」でも絆の象徴と言える観客のシンガロングが響き渡った。(山口智男)

:: Japan, it took us too long to come back. Big love to Tokyo and Osaka for two incredibly special shows.

Photos by Yamada Masahiro and CREATIVEMAN PRODUCTIONS :: pic.twitter.com/yGEl8KoCDK
- Nothing But Thieves (@NBThieves) August 20, 2024

Bleachers
17:35〈SONIC〉

テイラー・スウィフト、The 1975などを手掛けてきたトップ・プロデューサー、ジャック・アントノフが自身のバンドで9年ぶりにサマソニへ帰還。ライブ巧者のジャックはド頭に「I Am Right On Time」「Modern Girl」を連打、すぐさま熱狂を生み出す。タンクトップ姿で客を煽りながら歌う現在の彼は、敬愛する地元ニュージャージーの大先輩、ブルース・スプリングスティーンさながら。サックス奏者を含む編成もE・ストリート・バンドを彷彿させるが、こちらはWサックスにもWドラムにもなるマルチプレイヤー揃い。鍵盤5台にグロッケンまで駆使して、分厚い音像で眼前に迫ってくる。その疾走感が頂点に達した「Rollercoaster」ではオーディエンスに肩車を促す場面も。最後はジャックがベースを弾きながら「土曜の夜から悲しみを取り除いたら僕らに何が残る?」と歌いかける「Stop Making This Hurt」で泣かせてくれた。(荒野政寿)

bleachers in tokyo for summer sonic pic.twitter.com/64R89VWJQW
- bleachers (@bleachersmusic) August 18, 2024

星野源
17:40〈MARINE〉

星野源がMARINE STAGEに登場するのは8年ぶり。「暑いのにこんなに集まってくれてる!」と序盤から興奮を露わにした星野。「地獄でなぜ悪い」「SUN」の後は「異世界混合大舞踏会」。うらめしやのポーズをしながら少しおどけた調子で「おばけが でるぞ」と歌い、ステージを歩き回る。音楽愛と探求心を宿した楽曲を惜しみなく披露する中で、誰一人置いていかないポップスターとしてのスピリットが溢れる。星野は「今の曲、ちゃんとライブでやるの初めてなんだけど、みんなよくこのポーズをやってくれたね」と嬉しそうに話した。「Pop Virus」や「ドラえもん」では日が落ちかかったMARINE STAGEいっぱいにオーディエンスの歌が聞こえた。ラストの「Hello Song」では「Hello Hello/笑顔で会いましょう」という再会を約束する歌が響き渡り、途中、星野は花道で「悲しいことはたくさんあるけど、今度会うときも笑顔で会いましょう!」と叫んだ。(小松香里)






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GLAY
18:35〈MOUNTAIN〉

かつて幕張で20万人を動員したイベントと同名のデビュー30周年テーマ『GLAY EXPO』のロゴを、威風堂々と掲げるオープニング。その瞬間からMOUNTAIN STAGEはGLAYの独壇場だ。ENHYPENのJAYとコラボした最新曲「whodunit」ではアンダーワールドの「Born Slippy (Nuxx)」も挟み込み、そこから「サバイバル」への繋ぎでパンデミック〜戦争・紛争により混迷を極める世界に対して力強いメッセージを放ったかと思いきや、「口唇」や「HOWEVER」など誰もが一度は耳にしたことのある、文字通り「国民的J-POP」を高らかに歌い上げる。JIROの歌う「SHUTTER SPEEDSのテーマ」でコアなファンにも目配せしつつ、最後は「誘惑」をフロアと大合唱。「GLAYにとって初のフェス参加、お邪魔するのを楽しみにしていました」とTERUは謙遜気味に言っていたが、馴染みのサポートメンバーと繰り広げられる純度の高いGLAYワールドをひたすら堪能した1時間だった。(黒田隆憲)








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Belle & Sebastian
18:50〈SONIC〉

何しろ名曲揃いで歴史の長いスコティッシュ・バンド。スチュアート・マードックは来日前からSNSで日本のファンにライブで聴きたい曲を募っていたが、その甲斐あってか「Funny Little Frog」のようなヒット曲も含むセットリストになった。歌詞に東京や原宿が登場するポップチューン「Im A Cuckoo」から、ボビー・キルデアのファンキーなリズムギターが冴える「Do You Follow」、カントリー・ロックの「Piazza, New York Catcher」、ミニオペラ的な「Dear Catastrophe Waitress」まで、幅広い楽曲に対応できてしまうバンドの柔軟さには恐れ入る。スチュアートの客席突入や、観客を舞台に上げた「The Boy With The Arab Strap」など、ファンとの触れ合いはもはや恒例行事。スチュアートが起用された『虎に翼』の劇中歌「You are so amazing」(作詞・作曲:森優太)を初めてバンドの演奏で聴けたことも感慨深い。日本との絆を再確認するような、親密さが溢れる一夜だった。(荒野政寿)






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Lil Yachty
20:10〈SONIC〉

サマソニ東京初日、SONIC STAGEのトリは今年のコーチェラで「Lil Boat」という名の巨大なボートをステージに出現させ、話題を呼んだことも記憶に新しいリル・ヨッティ。自身が所属するラップコレクティブ・Concrete BoysのCamo!とともに繰り広げたステージは基本的にはゴリゴリのトラップモード。「POINT ME TO IT」の地を這うようなビートに合わせてカウントアップ、二人が一斉にジャンプをするとフロアからはoiコールが上がた。「次の曲ではモッシュピットを起こせ」という日本語の通訳もあり、「Slide」ではサークルモッシュが出現。「Pardon Me(feat. Future & Mike WiLL Made-It)」「Ice Tray (Quality Control, Quavo & Lil Yachty)」「Flex Up(feat.Future & Playboi Carti)」等、数えきれない程の人気曲を矢継ぎ早に繰り出し、ぐんぐん場内のテンションを高めていく。最前列のファンが持っていたCDにサインをする場面も。「Poland」では大合唱が巻き起こった。(小松香里)

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