雪印メグミルク 創業100周年へ新商品一挙投入 モス監修チーズソース、えんどう豆由来のチーズも

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雪印メグミルクは来年、創業100周年を迎える。下期は周年への感謝とともに、新たな成長に向けた新・改良品を発売する。主力の機能性ヨーグルトは、新たな機能性表示を追加してWヘルスクレーム化した。えんどう豆由来のおつまみチーズや、米粉由来のシュレッド、外食チェーンとコラボしたチーズソースなど手軽に楽しめる商品で、新市場開拓にもスピード感をもって取り組む。

チーズは、このほど子会社化したヨシダコーポレーションとシナジーを発揮する。9月20日発売の「Plant Label えんどう豆由来のおつまみ しお味」「同スモーク味」(52g、税別220円)は、“えんどう豆のおつまみ”という手に取りやすいイメージを重視した。コレステロールを気にする人や、飲酒の際に低アルコールを選ぶ人など、食事のバランスを気にかけている人をターゲットに、新たなおつまみの選択肢を提供する。9月1日発売の「米粉由来のもちもち食感シュレッド」(100g、330円)は、チーズ風味でありながら、これまでにないもちもち食感で楽しさを提供する。

「Plant Label えんどう豆由来のおつまみ しお味」

「torochi モスバーガー監修 チーズソース」(9月1日、100g、400円)は、外食のようなとろりとしたチーズを自宅でも楽しめる。既存品を含めたすべてのパッケージでブランド名の「torochi」の文字を小さく「チーズソース」の文字を大きく変更した。「チーズソースは新しいカテゴリー。根付くまで商品特性を分かりやすく伝えることを重視した」(担当者)としている。

6Pチーズの70周年記念商品「6Pチーズ 酪農大地の恵み」(9月1日、102g、437円)は、100%北海道生乳を使用した商品で、小売からの期待も上々のようだ。

10月1日発売の「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」(100g、140円)は「内臓脂肪低減」機能に加え、「腸内環境改善」機能を追加。これにより価格は税別130円から140円になる。福田耕治市乳事業部長は「腸内環境改善は一番求められる機能。商品力を向上し、踊り場にある機能性ヨーグルトの再活性化を図る」と方針を示す。

腸内環境の改善は早くに実感しやすい点もポイントだ。「メーンターゲットは40〜60代の女性だが、購入層が広がることも期待できる。機能性ヨーグルトは色々なブランドを買い回っている人が多く、買い回りのなかで一度ガセリから離反した人たちも呼び戻したい」(担当者)。10月からTVCMや新聞・SNS広告にも力を入れる。

「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」

「乳酸菌ヘルベヨーグルトドリンクタイプ」(10月15日、100g、140円)は、年間通した販売を強化する。「花粉やハウスダストなどによる目や鼻の不快感を緩和する機能」に加え、関与成分GABAによる「一時的な疲労感やストレスを感じている人の睡眠の質(眠りの深さ)向上に役立つ機能」を追加した。

「花粉症に悩む人は睡眠にも課題があると分かった。目鼻と親和性が高い睡眠の質のヘルスクレームを入れることで、年間通して支持される商品を目指す」(福田部長)。これまで花粉症の時期は「ケタが二つ違うほど」の実績がある一方、年間の販売実績に課題感があったという。