(c) 2020 Universal Studios. All Rights Reserved.

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(MCU)最新作『&ウルヴァリン』では、タイムトラベルSFの名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の小ネタが仕込まれていたのをご存知だろうか。1つは気がつくことができたというファンもいるかもしれないが、劇中後半に登場する2つ目はどうだろうか。

この記事には、『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。

(c) 2024 20th Century Studios / (c) and 2024 MARVEL. 『デッドプール&ウルヴァリン』に登場した「Lone Pine Mall」の看板

『デッドプール&ウルヴァリン』は小ネタのオンパレードとなった。原作コミックの設定通り身長の低いウルヴァリンが姿を見せたり、コミック『インクレディブル・ハルク#180』で描かれるウルヴァリン対ハルクの戦いが同じ構図で再現されたり、『X-MEN』『デッドプール』シリーズの今はなき生みの親である20世紀フォックスのカンパニーロゴが登場したり……。なんでもアリな『デッドプール』らしく、幅広いマーベルネタが披露されている。

一方で、マーベル以外の小ネタも登場。デッドプールが代わりのウルヴァリンを探しに様々なユニバースを旅するタイムトラベルのシークエンスでは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの主題歌として知られる「Power of Love」が流れ、往年のファンの胸を躍らせた。しかし実は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に関する小ネタはこれだけではなく、劇中後半にも登場していることにお気づきになっただろうか。

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俺ちゃんデッドプールの“故郷”アース10005を舞台とした本編終盤のシーン、デッドプールとウルヴァリンは時間加速機(タイムリッパー)を使って世界を破滅に導こうとしていたカサンドラ・ノヴァを止めようと手を組んだ。一方のカサンドラは時間加速機が地下鉄「24丁目駅(24 St Station)」内に隠されていると特定する。

注目すべきはこの地下鉄の駅の中で見られた路線を示す看板。そのうちの一つに、「Lone Pine Mall」と記された看板が登場する。「Lone Pine Mall」とは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でドクがマーティにデロリアンを改造したタイムマシンを披露する場所として指定したモールの名前だ。厳密に言えばモールの名前は元々「Twin Pines Mall」だったのだが、マーティが1955年から帰還してみると、モールの名前は「Lone Pine Mall」に変わっていたのだ(1955年にタイムトラベルしたマーティが1本の木を倒してしまったことが原因なのだが……)。

細かすぎて伝わらない小ネタに分類されるであろう「Lone Pine Mall」の看板だが、果たしてショーン・レヴィ監督やライアン・レイノルズは意図的に演出したものなのだろうか。真実は本人たちのみぞ知ることだ。

ちなみに、ライアンにとって『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で主演を務めたマイケル・J・フォックスは尊敬する人物。2024年4月、米TIME誌が毎年発表している「世界で最も影響力のある100人のリスト」通称「TIME100」にフォックスが選出された際は、フォックスの推薦文を執筆しており、惜しみない愛とリスペクトを。もしかすると「Lone Pine Mall」の看板もライアンからフォックスへの敬意を示したものなのかもしれない。

『デッドプール&ウルヴァリン』は大ヒット公開中。

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