プラズマクラスターの空気浄化力(出典:シャープのエアコンカタログ)

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【ペット×テック】2011年5月、我が家に突然、クロのカニンヘンダックスがやってきました。近くの公園に捨てられていたのを息子が拾ってきたのです。早速、近くの動物病院で予防接種を行いましたが、その際、おおよその年齢を聞いたところ「9歳前後」とのこと。その後、17年6月に亡くなるまで約6年間、家族の一員として生活を共にしました。当時のエアコンはできることが限られていましたが、最新のエアコンはペットへの負担を最小限に抑えられ、快適に過ごせる機能がさまざま搭載されています。

●落雷による停電でエアコンが停止



 それまで犬や猫を飼った経験がなく、ネットで調べながら手探りで世話をしていましたが、やはり、一番気を遣ったのが夏場の室温です。

 当時、平日の日中は、仕事で家には誰もいなかったのですが、エアコンは一日中、点けっぱなしで、電気代が月1万円程度余分に掛かった記憶があります。

 また、密閉された空間ではどうしてもニオイがこもるため、空気清浄機も新たに購入して使用していました。

 ペットと生活を共にしているとイレギュラーなことも多々発生しますが、予想外だったのが、落雷の影響です。

 一度、自宅近くの幼稚園付近に雷が落ちて、町全体が2〜3時間の停電になったことがありました。自宅のブレーカーが落ちることはなかったのですが、電気が復旧してもエアコンは停止した状態のまま。幸い、愛犬の生命に別条はありませんでしたが、その後、ペット用のクールマットを購入して万一に備えるようにしました。

●最新のエアコン1台でほぼ対応できるように



 以上が7年前までの我が家の状態です。その後、家電製品は進化を続けていて、クールマット以外は、エアコン1台でほぼ対応できるようになっています。

 例えば、シャープのエアコンカタログによると、Xシリーズ(2024年モデル)に搭載されている、空気を浄化する「プラズマクラスターNEXT」のイオン濃度は5万個/立法センチメートルで、ペットの付着排せつ物臭を消臭できます。消臭するまでのスピードも従来機種より約2.6倍もアップしています。

 さらに、「COCORO AIRクラウドAI(無線LAN対応)」により、スマートフォンによるエアコンの遠隔操作や、ペットも快適に過ごせる「ペットモード」が搭載されています。

 例えば、落雷による停電でエアコンが停止しても、電気が復旧してWi-Fiにつながれば、職場からエアコンの運転をオンにできます。家族が家に戻るまでエアコンが付かないということが避けられるので、ペットに掛かる負担は最小限に抑えられます。

 IoT技術はエアコンに限らず、ペットの給餌器や見守りカメラなど、他のデバイスと組み合わせて使用することもできるので、ペットとの日常生活をさらに充実させることができます。

 「ペット×テック」を活用して、大切な家族であるペットとの生活を楽しんでいただければと思います。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)



堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。