「空振りよりも素振り」南海トラフ初の臨時情報で非常時の備蓄呼びかけ
8月9日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、南海トラフ地震について意見を交わした。
きのうの午後に宮崎県で最大震度6弱を観測する地震が発生し、各地では食器が落下して破片が散乱するなど、被害が相次いだ。気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を初めて発表。南海トラフ地震で大きな被害が予想されている地域の自治体や住民らは警戒を強めたが、「どこまで対策をしたらいいか」と戸惑う声も上がった。気象庁によると、日向灘では1984年にも、今回と同規模のマグニチュード7.1の地震が発生。この地域でM7クラスの地震が起きるのは40年ぶりだという。総務省消防庁は、南海トラフ地震の防災対策推進地域に指定されている29都府県707市町村に対し、避難態勢の準備などを住民に呼びかけるよう求める通知を出した。通知は「今後1週間程度、平時より後発地震の発生する可能性が高まっている」と強調。住民に迅速に情報を伝えることも要請した。宮崎市は最大で30カ所の避難所を設けた。一方、震度2を観測した高知県黒潮町は南海トラフ地震で最大34メートルの津波が想定されていることから、臨時情報の発表に合わせて約30カ所で開設し、移動に時間がかかる高齢者へ避難を呼びかけた。
寺島アナ「緊張が高まっているようですね」
内藤「なければ良かったという話なので、暑い中、大変ではあるんですが、できる限り避難なりをしていただきたい、ということですよね」
寺島アナ「最近では「空振りよりも素振り」という言い方をよくされていますね」
内藤「ああ、なるほど」
寺島「避難して何もなかったらそれで終わりじゃなくて、野球に例えれば普段の練習をしたと思ってくださいということです」
内藤「それはいい発想だと思います。これをきっかけに水なり何なりを買っておけば、仮に1週間何事もなく過ごしたら、次に備えて備蓄しておけばいいわけですからね」
寺島「ローリングストックと言って、その水や食べ物を使ったらその分を補充しておけばいいわけですものね。そのきっかけとなればいいですよね」