俳優の磯村勇斗が主演を務める、映画『若き見知らぬ者たち』(10月11日公開)のメインビジュアル2種と特報が4日、公開された。

磯村勇斗

同作は『佐々木、イン、マイマイン』(20年)で新人賞を総なめにした内山拓也監督の商業長編デビュー作。内山監督の身近に起こった事件からインスパイアされた題材をもとに、徹底したリアリティを追求したオリジナル脚本によって製作されたという。

○映画『若き見知らぬ者たち』メインビジュアル&特報公開

この度、解禁された特報は、遠い青い空の下でただひたすらと自転車をこぐ主人公・彩人(磯村)が映し出された、「ひとりの名もなき若者が死んだ。」という冷たいテロップと共に「彩人、死んじゃった」というセリフで始まる。

その後、まっすぐ伸びた廊下を歩く2人の警官の後ろ姿、紛雑としたキッチンで食事をとる一家、うつろで生気のない青年、くちづけを交わす男女、陽気に騒ぐ若者たち、夜の闇を切り裂くパトカーの赤色灯、頭を抱えてうずくまる女、苛立つ男、銃のハンドサインをむける彩人の弟・壮平(福山翔大)の姿が次々と連なり、夜の帳が下りる街並みを背景に「何が彼を殺したのかー。」というキャッチコピーが映し出される。主人公・彩人の死と、彼を待ち受ける過酷で苛烈な運命、知らず知らずゆっくりと彼を死へと呑みこんでしまった抗いきれない事象の断片が紡がれた特報となっている。





【編集部MEMO】

映画『若き見知らぬ者たち』あらすじ

風間彩人(磯村勇斗)は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母・麻美(霧島れいか)の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。彩人の弟・壮平(福山翔大)も同居し、同じく借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れている。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人の日向(岸井ゆきの)との小さな幸せを掴みたいと考えている。しかし、彩人の親友の大和(染谷将太)の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜、彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまう。

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