昨年、ウィンブルドン選手権の会場を訪問したキャサリン皇太子妃。現在はがんの治療中だが、今年もトロフィー贈呈での登場が期待されている(画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「There’s nothing quite like the first week of Wimbledon.」』より)

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キャサリン皇太子妃が、ウィンブルドン選手権の決勝戦に出席するか否かに注目が集まっている。皇太子妃は、大会を主催する「オール・イングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」のパトロンを務めており、毎年チャンピオンにトロフィーを贈呈するのが恒例だ。同クラブの会長は英王室に対し、皇太子妃が出席する可能性がある場合は「できる限り柔軟に対応する」と伝えたという。皇太子妃は現在、がんの治療中のため王室公務を休んでいる。

英ロンドンのウィンブルドン地区にある「オール・イングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、以下AELTC)」で、テニスの四大大会「グランドスラム」の一つ、ウィンブルドン選手権が1日(以下、現地時間)に開幕した。本大会は今月14日まで開催される。

初日にはデヴィッド・ベッカムが実母サンドラさんとともにセンターコートのロイヤル・ボックスで試合を観戦した。ベッカム親子の隣には、英動物学者のデヴィッド・アッテンボロー卿と妻スーザンさんが着席した。

ウィンブルドン選手権は、キャサリン皇太子妃がパトロンを務める「AELTC」が主催している。皇太子妃は試合観戦に毎年訪れており、テニスコートでは優勝した選手にトロフィーを贈呈するのが恒例だ。

しかし皇太子妃は、今年3月にがんの治療中であることを公表し、回復するまで王室公務を休んでいる。

6月14日には最新ポートレートが公開され、著名入りの声明文で「私は順調に回復しています」と述べると、翌日に開催されるチャールズ国王の公式誕生日祝賀祭「トゥルーピング・ザ・カラー」に出席することを伝えた。

翌15日には、皇太子妃がジョージ王子(10)、シャーロット王女(9)、ルイ王子(6)と馬車に乗ってパレードに参加後、バッキンガム宮殿のバルコニーに登場して集まった群衆に向けて笑顔で手を振っていた。

そして今回、「AELTC」のデビー・ジェバンズ会長は英王室に対し、キャサリン皇太子妃がウィンブルドン決勝戦のセレモニーに出席する可能性がある場合、どのような準備をするかについて伝えたという。

英メディア『Telegraph Sport』の取材に応じたジェバンズ会長は、このように語っている。

「皇太子妃がクラブのパトロンとして、トロフィーを授与できることを期待しています。ですが、今は彼女の健康と回復が最優先です。私達が知らないこともあるでしょう。ただ私達が伝えたのは、彼女と協力し、可能な限り柔軟に対応するということです。」

キャサリン皇太子妃は、2016年にエリザベス女王の後任としてAELTCのパトロンに就任。テニスコートでチャンピオンにトロフィーを贈呈するほか、ボールボーイやボールガールの活動を支援している。自らもテニスコートに立ち、スター選手とのプレーでテニスの腕前を披露するなどしてきた。

幼い頃からテニスの大ファンであり、2011年にウィリアム王子(当時)と結婚して以来、ウィンブルドン選手権にはほぼ毎年訪れている。観戦を見送ったのは、ジョージ王子を妊娠中の2013年だけだった。

これまでに皇太子妃は、父マイケル・ミドルトンさんや、ウィリアム皇太子、ジョージ王子、シャーロット王女と一緒に観戦する姿が目撃されてきた。

画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「There’s nothing quite like the first week of Wimbledon.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)