ユーロ敗退が決まったポーランド代表【写真:ロイター】

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オーストリアに1-3で敗れ、24チームの中で最も早く大会からの敗退が決定

 欧州選手権(EURO)は現地時間6月21日にグループリーグD組の第2戦を行い、ポーランドはオーストリアに1-3で敗れた。

 この後のゲームの結果により、ポーランドは今大会の敗退第1号に。35歳のエースFWロベルト・レバンドフスキ(FCバルセロナ)の大会直前の負傷が尾を引いた。

 ポーランドには大会直前に激震が走っていた。6月10日の国際親善試合トルコ戦で大エースのレバンドフスキが負傷。初戦のオランダ戦を欠場することを余儀なくされ、チームは1-2で敗れた。この第2戦への復帰を目指していたエースだが、再びベンチスタートとなった。

 先制を許したポーランドだが、前半30分にはFWクシシュトフ・ピョンテクのゴールで追いついてハーフタイムに。そして、後半から満を持してレバンドフスキをピッチに送り込んだ。しかし、後半21分に勝ち越しゴールを許すと10分後にもPKでの追加点を与え敗北。同組のもう1試合でオランダとフランスが引き分けたことで、第3戦に勝利してもこの両チームに勝ち点が届かず、オーストリアとは勝ち点で並んでも直接対決の成績で劣ることからグループ4位が確定。24チームの中で最も早く大会からの敗退が決まってしまった。

 ミハウ・プロビエシュ監督は試合後、レバンドフスキの出場について「彼は練習にフル合流していたし、フィットしていた。ただし、このゲームが非常に強度の高いものになると理解していたので、メディカルチームや彼自身とも話して、スタメンではピッチに立たないことになった」と話したと、英公共放送「BBC」が報じた。

 そして、後半からエースを投入した後の戦いについて「オーストリアの守備陣を打ち破りたかった。それを、彼らが2点目を取る前に実現できなかったのが残念でならない」と無念のコメントを残したとしている。

 35歳のレバンドフスキにとってはポーランド代表として最後の大舞台になる可能性も指摘されていたが、不完全燃焼のまま大会を去ることになってしまった。(FOOTBALL ZONE編集部)