ティム・クックも存在忘れてた? Magic Mouseの影が薄すぎる問題
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今現在は過去のモノとなってしまっても、発表当時にとてもワクワクした製品、革新的だった製品、今もなお現役な製品と、各社のプロダクトの歴史は振り返ると楽しいものがあります。中にはもちろん黒歴史もね。
Apple(アップル)のティム・クックCEOが、YouTubeの対談でランキングゲームに挑戦。Appleのベスト製品5つをランキングしていくゲームに、Appleのワイヤレスマウス「Magic Mouse」が出てきて言葉に詰まる場面が…。
「ブラインドランキングゲーム」とは?
なぜ絶句してしまうような製品をランキングに入れたのか? それがこのブラインドランキングゲームのヒネリです。
5つのモノを1位から5位までランキングするのですが、ランキングする5つは、出題者が順番に回答者に出していきます。つまり、1つめが出されたとき、回答者は残り4つがどんなアイテムが来るかわからないままに、1位から5位のどこかに位置付けなければいけないということ。結果、5つすべて出揃ったときに、回答者がまったく意図しないランキングになることもあるというのが、このゲームのユニークなところです。
今回出てきた5つのApple製品は出題順にこちら。
MacBook Air
iPad
Magic Mouse
iPhone
Apple Vision Pro
…なるほど、これはMagic Mouseは立場がない。
絶対忘れてただろ
1つめのMadBook Airには、ジョブズ氏が封筒からAirを取り出したプレゼンを振り返り、その瞬間がAppleにとっていかに偉大であったかを語りました。2つめのiPadについては、タブレット端末としては後出しだったことに触れ、最初でなく最高であることの大切さを語りました。
で、その次に出てきたのがMagic Mouse。
「Magic Mouse…ねぇ」
遠い目をしてアゴをさするクック氏。このまま回想シーンにでも飛ぶのか?と思わせるほどの遠い目と間。いつも落ち着いた話し方で、形容詞をふんだんに盛り込むクック氏ですが、形容詞1つ浮かばなかったのかな?
あれ、存在自体忘れてた? 現行プロダクトだというのに?
「MacBook AirやiPadほど思い入れがない人も多いかもしれません。えぇ………エルゴノミクスを…うまく取り込むのが…鍵…でしたね」
これ、たぶん出題者側もいじわる問題にしたのではないでしょうか。心なしかちょっと笑っているような…。
ちなみにこの後のiPhoneでは、世界を変えた!経済を変えた!と再び饒舌に。最後のVision Proでは昨夜使ったというトークを展開しています。
iPad使いでVision Proも使うクック氏からしたら、人生でマウスを使うことはもうないのかもしれませんね。
ランキングは?
ちなみにクックCEO、1つめのMacBook Airからランキングすることを放棄。ランキングには失敗してると自嘲しつつ、それぞれの製品の思い出を語る形に。
1つめでランキング放棄したことで、Magic Mouseの尊厳は守られました…。
現行品なんだけどね
クックCEOじゃなくても言葉に詰まるかも。だってApple唯一の公式マウスなのに、その影はあまりに薄い…。
2009年の初代、2015年の第2世代以来、色味以外でのアップデートなし。アップデートがないということは、最大の欠点が改善されることもないということ。
そう、Magic Mouseって充電ポートがマウスの裏にあるんです。つまり充電中はマウス使えないのです。この設計は、リリース後からずっと猛批判されているのですが…。
それでも今なおiMacのデフォ同梱アイテムなMagic Mouseのメンタルは強い。
マウスなんていらない。そう思ってた自分が「高級マウス&キーボード」にハマった話
Source: via Gizmodo US