(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

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「母親ががんを患っている。自分も喉の病気で治療費が必要だ」

能勢電鉄社員が「電車対面パンチラ研究所」に“盗撮作品”を提供した異様なモチベーション

 元舞台俳優の極悪ホストは、当時17歳だったファンの女性にこうウソをつき、彼女を違法風俗に沈め、多額の現金をだまし取っていた。

 入院治療費名目で現金40万円を詐取したとして、東京・新宿区歌舞伎町ホスト、赤間頼依容疑者(22)が先月29日、詐欺の疑いで警視庁新宿署に逮捕された。

 2人は昨年夏、赤間容疑者が出演する舞台をきっかけに知り合った。舞台を鑑賞した女性はすぐに赤間容疑者のファンになり、Xで連絡を取り合うように。赤間容疑者は舞台俳優をしながら歌舞伎町の「クラブ リッチ」でホストとして働いていた。

「昨年9月、赤間は以前使っていた診察券を女性に見せ、『1月に入院することになった。時間がないんだ』『手っ取り早く稼いでほしい』と迫り、女性は違法風俗店で働くようになった。12月、赤間は新宿の女性宅で現金40万円を受け取り、だまし取った金は生活費に使っていた」(捜査事情通)

■詐病を使って現金113万円をダマし取る

 赤間容疑者が所属していた芸能事務所は今年1月、HPに<この度、赤間頼依が一身上の都合により、弊社を退所、並びに俳優業から引退する運びとなりました>と掲載。赤間容疑者はその後、女性の前から姿を消した。女性は連絡が取れなくなったことから、翌2月に新宿署を訪れ、「だまされました」と相談。事件が発覚した。

 女性は金を工面した理由について「治療せずに声が出なくなったら、一生後悔すると思った。ファンとして彼のために頑張りたかった」と話しているという。

 一方、赤間容疑者は「彼女と別れるために病気の話をした」と供述している。

 被害女性は赤間容疑者の逮捕後、自身のXに<捕まえた本人ですやっほー 手渡し73万、振り込み40万です!総額113万です!証拠あるのが40万だけです!腑に落ちない!>と赤間容疑者に貢いだ金額を書き込んでいた。

 赤間容疑者は身長178センチで特技が10年間プレーしていたというバスケットボール。映画「アルプススタンドのはしの方」や「ブレイブ−群青戦記−」、テレビドラマ「来世ではちゃんとします2」(テレビ東京系)などに出演。スマホ向けのゲームアプリを舞台化したジュエルステージ「オンエア!」では、「白雪零」役を演じていた。先月31日には、同作品の製作委員会が公式サイトで、7月5日にDVD(1万6500円)を発売することを発表したばかりだ。

 恐らく二度と「表舞台」に立つことはない。