世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥【写真:荒川祐史】

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タイソン指導の名トレーナーが断言

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の評価が高まる一方だ。マイク・タイソンを指導した経歴のある名トレーナーは米専門メディアに対し、井上が階級を上げなければならない理由を聞かれ「どの階級にいようが気にしない」と断言。KO勝利を続けることで「世間をあっと言わせる存在で支配している」とベタ惚れ状態で、ここまでのパフォーマンスを称賛している。

 米専門メディア「プロボックスTV」公式YouTubeチャンネルに出演したのは、かつてタイソンをはじめ、数々の世界王者を指導してきた米国の名トレーナー、テディー・アトラス氏。もともと井上の技術を高く評価している名伯楽だが、今回、井上がより多くのファン、米国人から認知されるにはどうするべきかという点と、階級を上げなければならないことについて聞かれると、こう答えた。

「小さすぎて、正当な評価を受けていなかったかもしれない。それから少しずつ階級を上げて勝ち続けた。そしてノックアウトという形で勝ち続けた。世間をあっと言わせる存在で支配している」

 2014年4月にライトフライ級でWBC世界王座を獲得し、スーパーフライ、バンタム、スーパーバンタム級の4階級を制してきた井上。バンタム、スーパーバンタムでは4団体王座統一も果たした。アトラス氏は「彼は多くのカテゴリーで特別な男の一人だ。世界タイトルを早い段階で獲得している。そういったことが特別な注目を与える。少しの戦いだけで世界タイトルを獲得した。そしてすでに3、4階級上げている。彼はみんなを支配しているんだ」と階級を上げても結果を残し続けることに注目した。

 そのうえで「2階級でチャンピオンというのはよく言ったものだ。その上でモンスターなんだ。人々は君が誰かを知っている。そして私は真剣にそれを言うんだ、だって誰でもあだ名は付けられるから。でも本当に合っているんだ、モンスターというのが! ゴジラが日本発祥というのを忘れるな。どの階級にいようが気にしない」など、モンスターたる所以を強調していた。

(THE ANSWER編集部)