インテル戦でゴールを決めた鎌田大地【写真:ロイター】

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第3節ナポリ戦、第37節インテル戦でゴール

 イタリア1部ラツィオのMF鎌田大地は、現地時間5月19日のセリエA第37節インテル戦で先制の左足ミドルを決めた。

 約8か月ぶりゴールは現地でも大きな注目を集めたなか、海外記者が鎌田のゴールについてのある記録を紹介している。

 イゴール・トゥドール監督の下でチームの中心選手となった鎌田。優勝が決定していた首位インテルとホームで対戦し、スタメン出場を果たした。すると前半32分、鎌田は味方とのパス交換で中央エリア手前まで侵入。一歩持ち出し左足を振り抜くと、コースを突いたミドル弾がネットに突き刺さった。

 このゴールで先制したラツィオだったが、鎌田がベンチに下がったのちに同点ゴールを許し1-1で試合は終了。惜しくも勝利を逃す形となっている。鎌田のゴールは昨年9月2日のリーグ第3節ナポリ戦(2-1)以来、今季2得点目となる。

 そうしたなか、現地記者のジュゼッペ・パストーレ氏が自身の公式X(旧ツイッター)を更新。「鎌田大地は、イタリアの前回王者(対ナポリ、第3節)と今季イタリア王者(対インテル、第37節)を相手にゴールを決めた。この記録に最後に成功したのは、1996-97シーズンにラツィオでACミランとユベントスと対戦したピエルルイジ・カシラギだった」とOBで元イタリア代表のFWピエルルイジ・カシラギの名前を出し、興味深い記録を紹介した。

 一方、ラツィオ現地メディア「Laziochannel.it」は「鎌田大地がついにラツィオに定着した」と改めてその存在感に言及。「マウリツィオ・サッリのもとではなかなか馴染めず、自分の才能を発揮できずにいた。だがトゥドールのおかげで鎌田は生まれ変わり、チームを代表する選手の1人となった」と変貌を遂げた日本人MFをピックアップしている。

 昨季と今季のセリエA王者から得点を奪った点にも触れつつ「鎌田はラツィオセリエAの歴史に名を刻み、重要な場面で違いを生み出せる選手であることを証明したのだ」と絶賛した。

 また、今後の去就について「クロアチア人監督は、日本人選手の資質を高め、戦術的なスキームに完璧に融合させ、自信を与えている。鎌田はハイレベルなパフォーマンスで応え、チームメイトの基準点となり、チームに欠かせない存在」と新指揮官の下で必要な選手だと指摘。「ラツィオでの彼の未来はすでに描かれており、今後数週間のうちに契約更新が行われる予定だ」と想定したが、果たして鎌田の未来はどう進んでいくのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)