高機能なPixel 8aによって、Google AIの便利さが世の中に浸透していく
Pixel 8a。Google(グーグル)印のモバイル端末Pixelシリーズの最新作。
Googleから「Pixel 8a」登場。Pixel 8とほぼ同じ性能で4万円安い
去年のフラッグシップモデルPixel 8のいいとこどりしてお手ごろ価格にしたPixel 8aは、非常に魅力的。5月14日発売だったので、予約していた人はもう手元に届いて満喫しているころですね。
ここ最近の流れとは異なり、Pixel 8aは開発者向けカンファレンスGoogle I/Oの開催を待たずに発表されました。ですが、Google I/Oの発表内容を見るとそれも納得。今回ハード発表はゼロで、AI関連機能(ソフトウェア)にフルコミットされていましたから。
Googleが今最も力をいれている分野はAI。そしてそのGoogle AIを、最もお手ごろ価格で享受できるスマホがPixel 8aです。
米Gizmodoがさっそくレビュー。以下、購入検討中の方の参考になれば幸いです(そういう私は、iPhoneからいっそ乗り換えちゃうかと、発表後からなんか落ち着きません)。
発表された瞬間に味わったのはデジャヴ感。だって、去年の10月に発表されたPixel 8とほぼ双子だったので。あれ、見たことあるぞ?ってなりました。
CPU(Google Tensor G3 CPU)も一緒、顔認証アンロックも一緒、ディスプレイサイズもほぼ一緒、ワイヤレス充電対応も一緒。多少異なる点もありますが、全方位的にほぼほぼ一緒。なのにPIxel 8よりも安い。
正直、フラッグシップモデルの方を買っている自分としては、なんかモヤモヤした気持ち…。
デザインはほぼ双子
ディスプレイはPixel 8aが6.1インチ、Pixel 8が6.2インチ。こんなのスマホの日常においては誤差レベルです。ほぼ差異はないと言ってよし。リフレッシュレートも最大120Hzで同じ。常に120Hzなのではなく、必要に応じて最大120Hzです。バッテリーのことを考えるとその方がいいかな。ディスプレイのガラスが実は違うのですが、これ、見る人が見たらわかるかも。確かにPixel 8/8 Proの方が重厚感がある、気がする。
Pixel 8aのカラバリは4つで、Aloe(緑)、Bay(青)、Obsidian(黒)、Porcelain(白)。Pixelの特徴的なデザイン、カメラ帯も各色合わせてあります。
底にはステレオスピーカーとUSB充電ポートあり。
中身もほぼ双子
似ているのは見た目だけじゃなくて、中身=スペックも。そもそも肝スペックのチップ(Tensor G3)とメモリ(8GB)が一緒なのでね。Google印のTensorチップTensor G3が搭載されているので、去年発表され話題となったAI新機能である「かこって検索」が使えます。
フラッグシップと同じチップ=パフォーマンス能力が全方位的に高いというわけではなく、例えばゲームやマルチタスク向けというよりは、やはりGoogleのAI Geminiのためのチップという印象です。
ほぼ双子なんですが、そのオプションには差があります。Pixel 8aのストレージは128GBのみ。Pixel 8だと128GBか256GBか選べます。人によっては128GBじゃ足りない。容量だけで上位モデルを選ぶのってちょっと癪なので、ここは残念。
バッテリーにも不満なし。そもそもPixelでは、過去モデルでも結構バッテリーには満足していたので、別に驚きましません。スタンドバイモードで2日間放置して40%減ほど。現時点では、まだいつもの編集部テスト(バッテリー切れるまでYouTube動画を連続再生し続ける)ができてないのですが、期待はしています。
カメラ
カメラは前モデルであるPixel 7aと同じです。
背面は64MPの広角(画角80度・F値1.89)と13MPのウルトラワイド(画角120度・F値2.2)。前面のセルフィーカメラは13MP(画角96.5度・F値2.2)。
4K動画撮影は最大60fps。Googleお得意のソフトによる撮影サポート(消しゴムマジックなど)も付いてます。
カメラをハードで頑張らない。いや、前モデルからアプデ必要なしと判断したのはGoogleらしい。Googleが頑張っているのは、ソフトによる撮影力だからです。そこそこのハードスペックがあれば、何より必要なのは適切なアルゴリズムであり、それこそスマホのカメラに求められているものなのだ!というのがGoogleのスタンスです。
ちなみに、最近話題のオーロラ。カリフォルニア州からも観測できたので、トライポッド固定でPixel 8aとPixel 8の両方で撮影してみました。結果として、両端末で撮った画像に差は見られませんでした。
総評:これは買いでしょ
他のPixel端末と同じく、Pixel 8aもソフトウェア、セキュリティ、Freature Dropアップデート7年保証。長く使える端末です。
GoogleのAIを最大限最安値で楽しむ方法、それがPixel 8a。スペックやデザインがPixel 8とほぼ間違い探しですが、価格差は大きい…。かこって検索など、今アツいGoogleのAI機能に最安値でアクセスできます。
端末代ちょっと節約したいって人にはぴったりなおすすめ端末です。また、高スペックを必要としない普通の生活で使うだけという人(撮影機材やゲーム機材などとして使うつもりはない人)にもぴったり。これで十分だもん。
いいところ:Google印のチップTensor搭載なことで、かこって検索が使える。この価格帯ではバッテリー持ち良し
残念なところ:容量オプションが小さい。防水性能がIP67
もしかして、Pixel 8aってGoogleにとってAIを世に拡散していくためのプロパガンダ端末なのか…。