タブレット端末であるiPad Proは基本的に指でのタッチあるいはApple Pencilで操作を行いますが、キーボードとトラックパッドがiPad Proのケースと一体化した「iPad Pro用Magic Keyboard」を装着することで、ノートPCのような感覚でiPad Proを使うことが可能です。2024年5月15日に発売されたM4搭載iPad Proに対応した「Magic Keyboard」が登場したので、M4搭載iPad Proに装着して使ってみました。

iPadのためのキーボード - Apple（日本）

https://www.apple.com/jp/ipad-keyboards/

M4搭載iPad Proの外観は、以下の記事でチェックしています。

「Apple製品史上最薄」なM4搭載iPad Proの11インチモデル＆13インチモデル開封の儀＆外観レビュー - GIGAZINE



M4搭載iPad Proには11インチモデルと13インチモデルの2種類があり、対応するMagic Keyboardも2サイズあります。今回購入したのは、13インチモデルに対応したサイズです。ケースとキーボードが一体化したデザインとなっています。



iPad Proは磁石でしっかりと固定されます。iPad Proは背面にあるSmart Connector経由でMagic Keyboardと接続します。



Magic Keyboardにはカメラモジュール用の穴が開いているので、固定する方向に迷うことはありません。カバーとなる外側の素材はラバーになっており、手に持っていたり床に置いたりしても滑りにくくなっています。



iPad Pro本体をMagic Keyboardに取り付けて、折り畳んだ状態から開くところを以下のムービーで確認できます。iPad Proとキーボードは約90度開き、さらにiPad Proがフローティングカンチレバーによって約40度開くので、Magic Keyboardを最大まで開くとiPad Proのディスプレイはおよそ130度ほどの角度がつくことになります。

M4搭載iPad Pro(13インチ)にMagic Keyboardを装着したところ - YouTube

Magic KeyboardをiPad Proに取り付けた状態の重さは実測で1239gで、M3搭載MacBook Airの13インチモデルとほぼ同じです。



ヒンジ部分にはUSB-Cポートがあり、パススルー充電に対応しています。



キーボードの配列はこんな感じ。



M4搭載iPad Proにはファンクションキー列が追加されました。



キーピッチは実測で19mm。



キーストロークは約1mmでした。



キーストロークは浅めですが沈みこむような感触があり、打鍵感はちゃんとあります。音は「パタパタ」という感じで響きにくい印象ですが、静かな部屋だと聞こえるかも、といったところ。以下のムービーでは、実際にMagic Keyboardで文章をタイピング入力しているので、その音を確認することができます。

M4搭載iPad Pro用Magic Keyboardでタイピングしてみた - YouTube

ガラス製トラックパッドのサイズは縦約67mm×横約112mmで広く、感圧タッチで触覚フィードバックもあり、操作性は十分。



パームレストはアルミニウム製で、ひんやりした触り心地です。



iPad Proは映像編集・画像加工・ゲーム・動画鑑賞・ウェブブラウジングなどさまざまな使い方ができますが、コーディングやテキスト作成などに使う場合はどうしてもキーボードが必要になります。Bluetooth接続でMac用Magic Keyboardやサードパーティー製のワイヤレスキーボードを接続して使うことも可能ですが、iPad Pro用Magic Keayboardを使えば、iPad ProをMacBookのようなラップトップデバイスとして運用することもできます。タッチ操作よりもキーボード＆トラックパッドの入力に慣れているという人にはおすすめ。

ただし、約584gだったiPad Proの13インチモデルにMagic Keyboardを取り付けることで総重量が1200gを超えるため、持ち運びはしにくくなります。アルミニウムフレームでがっしりとして頑丈ではありますが、その分重くなっているので、屋外に持ち運ぶよりも「自宅のいろんな場所で仕事ができる」くらいの携帯性だといえます。

M4搭載iPad Pro用のMagic Keyboardは、11インチモデル向けサイズが税込4万9800円で、13インチモデル向けサイズが税込5万9800円で購入できます。