Microsoftが音声認識アシスタント「Cortana」を巡る特許訴訟で377億円の支払い命令を受ける
by Underway In Ireland
Microsoftの音声認識アシスタント機能「Cortana」がIPA Technologiesの特許を侵害しているとして2018年から行われてきた裁判で、デラウェア州の連邦陪審は特許侵害を認定し、Microsoftに最大2億4200万ドル(約377億円)の支払いを命じました。
Microsoft hit with $242 million US verdict in Cortana patent lawsuit | Reuters
Microsoft to Pay $242 Million in Patent Case Over Cortana - WinBuzzer
https://winbuzzer.com/2024/05/11/jury-finds-microsoft-liable-in-cortana-patent-lawsuit-xcxwbn/
WiLAN subsidiary IPA Technologies obtains $242M verdict against Microsoft over patent related to Apple’s Siri voice assistant - ip fray
https://ipfray.com/wilan-subsidiary-ipa-technologies-obtains-242m-verdict-against-microsoft-over-patent-related-to-apples-siri-voice-assistant/
この裁判は、IPA Technologiesが保有する特許をMicrosoftが音声認識アシスタント「Cortana」で侵害したとして、2018年1月に起こされたもの。IPA Technologiesは当初、6つの特許が侵害されたと主張していましたが、裁判では特許第7069560号の1件だけを争点に絞る形に変更されています。
当該特許は、もともとは非営利研究機関として知られるSRIが1999年に取得したもの。SRIは従業員に積極的な独立を推奨しており、2007年に音声認識技術を扱う「Siri社」が当該特許を持って独立しました。会社名がAppleの音声認識アシスタント「Siri」と同じなのは、Appleが2010年にSiri社を買収して技術を導入したためです。
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その後、当該特許は2016年にIPA Technologiesに売却され、2019年に失効しています。
連邦陪審は、Microsoftが特許を侵害していることを認定し、IPA Technologiesに対して2億4200万ドルの支払いを命じました。
Microsoftの広報担当者は「MicrosoftがIPA Technologiesの特許を侵害したことはなく、上訴することを確信している」と、控訴の意向を示しました。
なお、Microsoftは特許第7069560号の無効化を求める訴えを起こしていましたが、連邦陪審は訴えを退けました。
IPA Technologiesは当該特許の侵害を巡りAmazonとGoogleも訴えていて、Amazonとの裁判は2021年、Amazon側が勝訴していますが、Googleとの裁判はまだ継続中です。
ちなみに、MicrosoftはAIアシスタント機能「Copilot」の推進に合わせて「Cortana」のサポートを2023年で終えています。
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by Роман Magician