新校舎建設費差し止め求め住民監査請求 小中学校統合巡り 広島・尾道市
広島県尾道市の小中学校統合を巡り、市民125人が新校舎の建設費差し止めを求め住民監査請求を行いました。
尾道市は市中心部の小学校3校と中学校2校について、それぞれ尾道みなと小学校と中学校に統合することにしています。
これまでの校舎が耐震基準を満たしていないことや土砂災害警戒区域に入っていることなどから、新たな校舎を建設するための予算案を去年9月に可決していました。
「尾道の未来を考える会」によりますと、約64億円に上るとされる新校舎の建設費は、久保小・中学校の現校舎を改修して活用すれば約27億円に削減できるほか、少子化により将来的には全学年が1学級になり、使用しない教室が発生するということです。
「考える会」の福島光宏代表は「新築することありきで全てのスケジュールが組まれ話がどんどん進んでいる。負担は将来、尾道市民に等しくふりかかるということをこのまま黙っていてよいのか」と主張しました。
請求が受理されれば、60日以内に監査結果が公表されます。